8月4日のWIN④エルムSは、前走で先行していなかった馬が信頼できない一戦。前走のコースが国内で、4角通過順が6番手以下だった馬は17年以降〈1 1 1 32〉。3着内率は8.6%にとどまっています。なお、3着以内となった3頭は、いずれも同年にJRA重賞で連対を果たしている馬でした。
また、馬齢が7歳以上の馬は17年以降〈0 1 0 25〉、父か母の父にエーピーインディ系種牡馬を持つ馬は17年以降〈0 0 0 14〉と、それぞれ不振。これらの条件に引っ掛かってしまっている各馬も、扱いに注意した方がよさそうです。
今年のメンバー構成ならペイシャエス、ミトノオー、ユティタムあたりが楽しみ。あとは実績上位と言えそうなドゥラエレーデも、無理に嫌う必要はないでしょう。
WIN⑤のレパードSは距離適性が最大のポイント。JRAの1700メートル超から2000メートル未満の1勝クラス以上のレースにおいて、1着となった経験がない馬は21年以降〈0 0 0 19〉と上位に食い込めていません。1800メートルや1900メートルのレースにこれといった実績がない馬は、疑ってかかるべきだと思います。
さらに、前走の出走頭数が13頭以下だった馬は21年以降〈01013〉、前走の馬体重が500キロ以上だった馬は21年以降〈1 0 0 13〉。少頭数のレースを経由してきた馬や、大型馬は期待を裏切りがちでした。
これらの条件をキレイにクリアしているのは、アラレタバシル、クーアフュルスト、ジーサイクロン、ハビレ。2勝クラスのレースを勝ち上がった実績のあるジーサイクロンは、素直に信頼してよさそうです。
あとは、今年から創設された3歳ダート三冠競走路線で善戦してきたハビレも、相応に高く評価するべきでしょう。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。