「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)をはじめとした、クイズ番組での活躍が顕著なお笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーは、多くのインテリ芸能人たちとクイズで相対してきた。
そんな聡明な男が「若い女性タレントの中で賢いと思った子」という質問に、意外な名前を出したのだ。
それは10月27日のラジオ番組「土田晃之 日曜のへそ」(ニッポン放送)でのこと。カズレーザーが認めた女性タレントとなれば、つい高学歴美女を想像してしまうところだが、
「むちゃくちゃ頭いいなって思った。ほんと、一番かもしれないですね」
そうベタ褒めしたのが、滝沢カレンだったのだ。
天然ハーフ美女の印象が強い滝沢は、多くの芸能人を輩出している日出学園の芸能コース出身。高校卒業後は芸能活動に専念するために大学進学はしておらず、お世辞にも高学歴とは無縁だ。カズレーザーの称賛は続く。
「言葉とかの引っ張り方とかも、すごいセンスある。頭の回転も早いなと思います。あれだけポテンシャルだけでいける人はあんまいないですよね」
そう言って滝沢の言葉選びのセンスに脱帽するのだが、番組MCの土田晃之も、滝沢のマネはなかなかできないとして、
「努力でなれる感じじゃないから」
と、強く共感していた。カズレーサーらを唸らせるポテンシャルを持つバックボーンは、どこにあるのか。芸能記者が解説する。
「学校の勉強は苦手だったということですが、幼い頃から読書好き。紙をホチキスでとめ、絵と物語を書いて独自考案のオリジナル絵本を作るなど、文章を書くことが大好きでした。幼少時代に培われたであろう独特の言葉選びが、バラエティー番組で光りました。逆におバカキャラと認識されたわけですが、土田が指摘している通り、そのボキャブラリーセンスの高さは、単なるおバカがマネできるものではありません。現に2020年に発売された初著書『カレンの台所』は、独特な表現で料理の作り方を解説する超感覚レシピ本として、20万5000部を突破する大ベストセラーになりましたからね。物書きを生業とする人たちが嫉妬を覚えた、というレベルの才能を見せつけています」
リスナーからは「マジか…」という声が上がっていたが、もともと滝沢については、あまりに独特なセンスから「あのいかにも天然な立ち回りは、キャラなのでは」と指摘する声があった。
今回、カズレーザーが「一目置くタレント」として認知されたことで、滝沢の立ち位置が変わってくるかもしれない。
(本多ヒロシ)