橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説「おむすび」の低空飛行が続いている。
9月30日に初回が放送され、第1週の平均世帯視聴率(関東地区)は16.1%。しかし、テーマのひとつである「ギャル」が視聴者には受けが悪く、第2週は14.7%、第3週は13.5%と下落が続き、10月24日放送の第19回は12.4%と、番組の最低視聴率を更新した。その結果、第4週の平均は12.9%と、12%台に突入してしまっている。
前作「虎に翼」の週平均視聴率が14%台以下に落ちたことは、一度もなかった。悪くても15.8%で、物語の後半は17%台をキープ。「おむすび」になって、多くの視聴者を手放してしまったことになる。
そんな「おむすび」の視聴率に上昇の兆しが見えたのは、第5週に入った10月28日放送の第21回だった。ドラマライターが語る。
「米田家はなぜ神戸から糸島へ移住することになったのか。そのきっかけとなった、1995年1月17日の阪神淡路大震災の描写が始まりました。6歳の頃の結(磯村アメリ)と高校生だった姉・歩(高松咲希)、そして歩の親友・真紀(大島美優)の関係が描かれ、そのささやかな幸福の日々が震災によって失われてしまったシーンが、視聴者の胸を打ちました。視聴率は10月28日の第21回が14.8%と、第20回の13.1%から一気に1.7%も回復したのです。見ていて辛くなる震災時の描写が多いのですが、前週までとは打って変わったシリアスな展開は、ドラマの今後の展開と視聴率に大きな影響を与えることでしょう」
そんな中、「おむすび」関係者の希望を打ち砕くようなスキャンダルが降ってわいた。耳を疑うような「パワハラ疑惑と密会」である。
これを報じた「週刊文春」の記事によると、橋本は映画「キングダム」の続編のために訪れていた山口県で、かねてから交際が報じられていた中川大志と、つかの間の逢瀬を楽しんだ。
2人は歓楽街を手つなぎデート。公園では何度もキスを交わしたという。山口に滞在している橋本に会うため、中川がわざわざやって来たことに、2人の熱愛ぶりがわかる。
橋本ファンにはショックな描写だが、大問題なのはこれではない。橋本による、事務所マネージャーらへの「壮絶パワハラ」疑惑である。適切なタイミングで飲み物がないといってはマネージャーをなじり、気に入らないことがあれば恫喝まがいの暴言を吐く。これが原因で退職したマネージャーは8人に及ぶというから、尋常ではない。事務所社長はこれらの疑惑を否定しているが、
「福岡のグループアイドル出身で、そもそもは周囲に気遣いのできる子でした。上京して一気に人気が高まり、事務所の稼ぎ頭になった彼女を事務所が甘やかしたのでは…。これが事実ならば、周囲の大人がもっとしっかりしていれば、橋本がパワハラモンスターになることはなかったのでは」(芸能記者)
「おむすび」の撮影現場は橋本がいることでピリピリしているようだが、結の姉・歩(仲里依紗)の撮影場面では、仲の気遣いのおかげで和んでいるという。これからいったいどうなるのか。
(石見剣)