ボクシング界の「モンスター」の次戦が、徐々に盛り上がりを見せている。12月24日に東京・有明アリーナで行われる、世界スーパーバンタム級4団体統一戦で、井上尚弥に挑戦するのは、IBF・WBO同級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)である。
では試合展開はどうなりそうかといえば、元世界2階級制覇王者の亀田大毅氏が10月28日に、自身のYouTubeチャンネル〈亀田大毅〉でズバリ言い切っていた。その見解を聞いてみよう。
「1Rから4Rまで、グッドマンがほとんど手を出しません。ずっとジャブで警戒します。井上選手もフラストレーション溜まってきます」
守勢に徹するグッドマン相手に井上は空回りするも、ポイントは獲得。ランキング1位の選手がディフェンスに回れば、さすがの井上もクリーンヒットは難しく、グッドマンの勝機はというと、
「井上選手をカッカさせて、空回りさせたい」
ところが5Rから7Rにグッドマンの勢いは弱まっていく。
「逃げるだけでもかなり疲れるから、スタミナがどんどん減っていく。スタミナが減るってことは、足が止まるんです。グッドマンの足が止まったら、もう何もない。止まった時が餌食。足が止まるのが6Rから10Rぐらい。でも10Rはもたないんで、6Rから8Rに井上選手のKO勝利。これ、ビンゴですから」
動画の終盤には「7R、井上選手のKO勝利」と詳しく修正した。
もっとも、グッドマンの実力については「最強挑戦者だと思います」と言う亀田氏。9月3日に井上が7RでTKOに仕留めたテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)に、グッドマンは勝利(2023年3月11日、3-0判定)している。悪童として知られ、井上から初のダウンを奪ったルイス・ネリ(メキシコ)でも、
「空回りするんちゃうかな…」(亀田氏)
グッドマンのじらし作戦に井上がまんまとハマるとはとても思えないが、今から試合が待ち遠しいのである。
(所ひで/ユーチューブライター)