アメリカのゲーマーは今、かなり複雑な気持ちになっていることだろう。任天堂が4月2日、特別番組「Nintendo Direct:Nintendo Switch 2 – 2025.4.2」を配信し、新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」の最新情報を公開した。 「スイッチ2」の登場は事前に知らされていたものの、気になっていたのは「価格」だ。今回は対応言語を「日本語」に限定したバージョンと「多言語対応」版の2種類を販売。本体のスペックや内容物は同一だが、前者は4万9980円、後者は6万9980円と、2万円もの差がある。
近年は日本で安く購入し、高く売れる海外へ持ち出す転売が増えており、異例ともいえる2バージョン展開は、任天堂の「転売対策」といわれる。
昨年10月、アメリカのゲーム報道サイト「IGN」が実施した「Nintendo Switchの後継機種にいくら払えるか」というアンケートによると、「400ドルまでなら払える」という回答が得票率47.1%で1位となった。現在のレートにすると、約5万9000円だ。
アメリカでは通常版のスイッチが299.99ドルで販売されており、約4万4000円という価格を考えると、「スイッチ2」は2万5000円以上の値上げとなる。
これまで日本で値上がりしたゲーム機でも、アメリカでは基本的に価格が据え置かれてきた。アメリカのゲーマーにとっては、予想以上の高騰になったのだ。
奇しくもこの日、トランプ大統領は貿易相手国に対し、相互関税を課すことを発表。全ての輸入品に一律10%の基本関税が課されることになった。任天堂のゲーム機の多くはベトナムやカンボジアで生産されており、すでに「スイッチ2」の完成品は数十万台がアメリカに輸送されているという。
トランプ大統領が示した表の中では、ベトナムに46%、カンボジアに49%の相互関税が課されると明記されているが、任天堂が今後、関税を考慮した価格改定を行うかどうかはわからない。
「スイッチ2」は、かつてない「高級ゲーム機」となりそうだ。
(ケン高田)