ジョアン・モレイラ騎手が短期免許で来日早々、6勝、2着4回、3着3回、着外3回と大暴れした。6勝の中にはGⅠ高松宮記念Vもあるから、中身は濃い。競馬関係者の信頼が厚いので、今後はどんどん有力馬の騎乗が増えていくことだろう。短期免許が終了する4月28日までに何勝するか、見ものだ。
今週土曜は中山で7鞍、日曜は阪神で7鞍に騎乗する。そのうち9頭は前走で馬券に絡んでおり、チャンス十分。4頭ほど取り上げてみたい。
中山9R・山吹賞(3歳1勝クラス・芝2200メートル)のピッグデムッシュ(牡3)は、関係者がダービーに出したいと言っている期待馬。1月25日の中山・未勝利を勝ったばかりだが、デビューから3戦続けて上がり最速を記録しており、素質は高い。前走と同じ舞台ならば、負けられないところだ。勝てば3週後のダービートライアル・青葉賞(GⅡ、東京・芝2400メートル)に向かう予定である。
中山11Rのダービー卿CT(GⅢ、芝1600メートル)のトロヴァトーレ(牡4)は、年明けのニューイヤーS(L)を好時計勝ち。その後はここを目標に、ひと息入れていた。中山はこれまで5戦4勝、着外1回と好相性だ。モレイラとは初コンビとなるが、最終追いで騎乗していたので、心配はなかろう。重賞挑戦は昨年の青葉賞(11着)以来となるが、得意な舞台を味方にして、重賞初制覇を目指す。
次は阪神6Rの4歳以上1勝クラス(芝2000メートル)のサスケ(牡5)だ。昨夏の中京・香嵐渓特別で2着して以来となる。まだ1勝馬だが、近3走で2着⇒3着⇒2着と好走しており、このクラス脱出は十分可能だ。7カ月ぶりの出走となるので仕上がり具合が鍵だろうが、乗り込み十分で9分の出来にはあるようだ。モレイラ騎乗で人気になったとしても、ぜひ狙ってみたい。
そして阪神11R・大阪杯(GⅠ、芝2000メートル)のステレンボッシュ(牝4)。前走の香港ヴァーズ(GⅠ)で3着に入り、牡馬の一線級と互角に戦えることを示した。阪神コースは阪神JF(2着)と桜花賞(1着)で結果を出している。モレイラ自身が香港ヴァーズと桜花賞に騎乗しているので、この馬のことは知り尽くしている。
3月7日に放牧先から帰厩後は熱心に乗り込まれ、3月26日にはウッドで5F64秒4という自己ベストをマーク。体調は万全だ。2頭出しで挑む国枝厩舎ではシックスペンスの方が人気上位だろうが、狙ってみたいのはこちらの方なのだった。
では、グッドラック!
(兜志郎/競馬ライター)