前クールのNHK朝の連続テレビ小説「おむすび」で主演を務めたものの、平均世帯視聴率は歴代ワーストの13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大コケした橋本環奈(26)。役者としての信頼回復が急務なのだが─。
そもそもミソがついたのは昨年10月、「週刊文春」による担当マネージャーへのパワハラ報道だった。
「今年に入っても改めてパワハラ事案が報じられ、事務所サイドは『事実無根』として反論している一方、訴訟を起こしたなどの続報はありません。とはいえ、福岡のローカルアイドルから『1000年に1人の逸材』として注目され神格化された、かわいらしくて優しいイメージは完全に崩れてしまった。せめて〝数字を持っている女優〟として君臨できればよかったのですが、国民的ドラマ枠で惨敗してしまって‥‥」(芸能プロ幹部)
もはや待ったなしの状況で、橋本サイドが選んだのは片っ端から全面協力する汚名返上の姿勢だった。
「橋本は4月クールにテレビ朝日系のドラマ『天久鷹央の推理カルテ』で主演を務めます。4月1日に行われたテレ朝入社式にはアナウンサーとして採用された新入社員らと一緒に写真撮影しました。9日には同ドラマのロケに協力した昭和医科大学の入学式にもサプライズで登場し、終了後には山梨県内の同大キャンパスに向かったといいます。以前までなら考えられなかったプロモーションですが、今回は制作サイドが恐る恐る提案しても、すんなり受け入れてもらって拍子抜けしているとか」(前出・芸能プロ幹部)
パワハラ報道の一件もあり、敵視しても不思議ではないはずのメディアに対しても、懐柔に乗り出したという。
「4月3日にテレビ朝日でドラマ、報道関係者が集う立食形式による会合がありました。撮影は山梨と東京・練馬区を中心に行われていますが、橋本はわざわざ港区六本木まで顔を出したのです。会合には俳優の井ノ原快彦もいて、久しぶりの対面でしたが、違和感なく和やかに掛け合いトークで場を盛り上げていました。橋本はドラマのカラーに合わせて緑色のドレスで着飾りながらも『ひとつ、よろしくお願いいたしますね!』と壇上から丁寧に呼びかけていました」(テレ朝関係者)
手作り感があった会合に花を添えたのは、何より橋本みずからの差し入れだった。
「1個390円する浅草の銘菓『亀十』のどら焼きを3箱(30個)も持ってきました。値段にして1万円強ですが、わざわざ『橋本環奈さんからの差し入れ』とネームプレートで紹介されていました。高級なお菓子に参加者は興味津々で、あっという間に売り切れ。どら焼きの銘柄まで橋本本人が指定したかは不明ですが、出席者は始終ご機嫌で橋本の覚えがめでたくなったのは事実のようです」(前出・テレ朝関係者)
こうしたマスコミ懐柔でV字回復に突っ走る橋本。旬は「あんぱん」ではなく「どら焼き」だったようだ。