濡れ場こそ、女優の真価が問われる大舞台。艶やかに濡れ場を演じて“女優力”を上げた者もいれば、下げてしまった者もいる。女優たちが運命を分けた「あげ濡れ場」と「さげ濡れ場」の名場面を映画評論家の前田有一氏が解説する。
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まずは“ベスト濡れ場”。堂々の1位は、吉高由里子(23)の「蛇にピアス」(ギャガ・コミュニケーションズ)だ。
全裸で彫り師に後ろ手を縛られて強引にバックから挿入され、SMプレイの快感にむせび泣く過激なシーンはドギモを抜かれた。前田氏は語る。
「脱ぎは女優の伝家の宝刀。普通は三十路女優がやるものなのに、それを若くしてみごとに演じきった。文句なしの大成功です」
現在の活躍ぶりを見れば、「蛇にピアス」での熱演がステップアップにつながったことは間違いない。吉高はまさに“裸一貫”でスターの仲間入りを果たしたと言えるだろう。
2位にあげたのは寺島しのぶ(39)の「ヴァイブレータ」(シネカノン)。トラックの後部座席で胸も尻もまる出しでカーセックスに興じる姿は、懐かしの日活ロマンポルノを彷彿とさせる生活感を醸し出し、生々しいカラミは寺島の真骨頂だ。
「彼女は、この映画で脱げる本格女優のポジションをつかみました。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞も獲りましたし、女優としての可能性が大きく広がりましたね」
国際派女優の菊地凛子(31)が一躍脚光を浴びるキッカケとなった「バベル」(ギャガ・コミュニケーションズ)も、もし濡れ場がなければ、作品の価値も半減したであろう傑作だ。ノーパン・ミニスカ姿で男を挑発するシーンでは、ソファに腰掛け、ゆっくり開いた脚の間からヘアも割れ目もはっきりと拝むことができる。前田氏は3位に推す。
「それまで日本ではあまり知られていなかったのに、この映画で一躍注目される存在になりました。しかもアメリカだから無修整。これによって菊地自身の格が上がりました」
杉本彩(43)の「花と蛇」(東映)も名作と言えるだろう。SM界の巨匠、故・団鬼六氏の小説を映画化した作品だけに、SMプレイ満載。縛りはもちろん放尿シーンもあり、過激さでは一番である。もちろんバストもヘアもまる出しオンパレード。
内容の過激さとは裏腹に、彼女の肉体美がリスペクトされ、女性ファンが増えたことが4位にあげられる理由だとか。
昨年、濡れ場を演じることで、清純派イメージを脱却した長澤まさみ( 24 )の「モテキ」(東宝)も圧巻だった。この映画で初のビッチ役に挑戦した長澤は、ノーブラTシャツ姿で男に迫り、糸引きキスまで演じてみせた。肌の露出は少ないものの「あの長澤がここまでやってくれた!」(前田氏)という満足感で、評価が高い。
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