今年のF1日本グランプリがいよいよ、この週末に開催される(4月6日・決勝)。3月にレッドブルに移籍した角田裕毅がどんな活躍をするのか、期待の声が高まっている。モータースポーツ関係者が語る。
「角田のレッドブル移籍は、少し前から噂されていました。今年からチームに加わったリアム・ローソンの成績が芳しくなく、いつシートを失ってもおかしくありませんでした。結果、レッドブルのセカンドチーム的な立場にあるレーシングブルズの角田が昇格。今年に入っての2戦の内容が評価されました。反対にローソンがレーシングブルズに移ることになったのです」
レッドブルのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンは2016年途中から同チームのドライバーを務め、2021年から4年連続ドライバーズ・チャンピオンに輝いている、押しも押されもせぬトップ選手。
世界一のドライバーのパートナーとなった角田に、日本のファンは表彰台を期待するが、現実はそう甘くはない。 「レッドブルは2022年、2023年と2年連続でコンストラクターズ・チャンピオンを獲得しましたが、昨シーズンは中盤からライバルチームのマクラーレンとフェラーリがマシン性能を大幅にアップさせたのと比較して、レッドブルは伸び悩んだ。後半戦は勝てなくなり、かろうじてフェルスタッペンはチャンピオンの座を守りましたが、コンストラクターズ部門ではマクラーレン、フェラーリに次ぐ3位に終わってしまいました」(前出・モータースポーツ関係者)
そして今年に入ってもレッドブルの苦戦は続き、フェルスタッペンは第1戦オーストラリアGPで2位、第2戦の中国GPはスプリント3位、決勝4位で、ここまでドライバーズランキング2位、コンストラクターズランキングはローソンのノーポイントが響き、3位に甘んじている。
移籍してきた角田にとっても、決して楽観視できるチーム状態とは言えないが、その一方で角田の状態にはアピールできるポイントがある。
角田は初戦のオーストラリアで予選5位、中国GPではスプリント予選8位で予選9位と、結果を出している。決勝でそれぞれ12位、16位とポジションを落としているのはタイヤ交換など、レーシングブルズのチーム戦略がうまくいっていなかったからだ。その証拠に中国のスプリント決勝は6位と、予選より順位を上げている。
「チームの戦略面でレーシングブルズの上をいっているレッドブルならば、角田は実力をフルにできるはず」(前出・モータースポーツ関係者)
日本GPでは日本人ドライバーとして、1990年の日本GPにおける鈴木亜久里、2004年アメリカGPの佐藤琢磨、2012年の日本GPの小林可夢偉に次ぐ、史上4人目の表彰台なるか。
(石見剣)