3月30日からスタートした土屋太鳳主演のNHK朝ドラ「まれ」。第1週平均視聴率が20.6%を記録し、好スタートを切った。前作の「マッサン」に続いて人気を博しているように見えるが、まだ安心はできないとテレビ誌記者は語る。
「初週こそ木曜日までは視聴率20%超えを果たしていますが、金曜と土曜は10%台と下げている。これは有終の美を飾った前番組『マッサン』の功績がそのまま序盤の数字に影響を与えただけとも考えられます。そのため、今後の数字こそが『まれ』の本当の評価へと繋がるでしょう」
朝ドラでは「まれ」のような現代劇は苦戦しやすいという。
「朝ドラの視聴者は高齢者が多いため、戦中や戦後という過酷な状況の中でも、その時代を生き抜いてきた強い女性像などが求められやすい。しかし現代劇では、どうしても主人公による自分探し系の物語になりがちなので興味が薄くなるのです。近年、社会現象化するほど人気だった『あまちゃん』ですら、現代を舞台としているためか、平均視聴率は20.6%とそれほど数字には反映されていません。また、朝ドラ歴代最低の視聴率13%を記録した倉科カナ主演『ウェルかめ』も現代劇でした」(前出・テレビ雑誌記者)
とはいえ、視聴率、評判共に芳しくなかった「純と愛」以降は、「あまちゃん」「ごちそうさん」「花子とアン」「マッサン」と好評続きの朝ドラ。だが、「まれ」はそれらの作品とはある部分が違うとの指摘も。
「最近の成功作はすべてタイトルが“ん”で終わっている。しかし、今回の『まれ』はこの“ん”の法則から外れるため、ヒットしないのでは、と一部で都市伝説的に語る人もいるようです」(前出・テレビ雑誌記者)
不安要素も多い「まれ」だが、それらを吹き飛ばすことができるのか、今後の展開に注目したい。