ドラマでは夏樹・相武vsケイトの構図だが、ある食べ物を通じてグンと仲よしになったと、夏樹が話す。
「ホテルでこっそり玄米御飯を炊いていました。そこに昆布を混ぜて、おにぎりを作って撮影に持って行っていたのです。朝ドラというのは、とにかく撮影が忙しい。お話することも、ほとんどできなかったほどです。エリーちゃんも疲れて見えました」
そこで夏樹が、
「おにぎり食べる? ‥‥玄米なんだけど」
と言うとケイトは、
「オーッ!ゲンマーイ!」
と、はしゃいだという。
「彼女は玄米党だったんです。『ぜひ欲しい』と言うので差し上げると『すごくおいしかった!』と言われました。娘の紗季ちゃんにも勧めると『わ~私、玄米党!』と、やはり喜んでくれて、しばし3人で玄米おにぎりの談議がありました」(夏樹)
それでも朝ドラの撮影は過酷なもの。撮影時間が長引き、予定どおりに進まないことも多くあるという。
「私は映画からこの世界に入っているので、待つことには慣れっこです。仕事のうちと考えているので、その間に台本を読んだり、準備をしたりしていればいいと思っています。でも紗季ちゃんは今の子だし、活躍はテレビが中心で慣れていないみたい。撮影開始が11時と言われたらその時間に始まると思っているところ、遅れてしまい『どうして? 11時って言ったじゃな~い』なんていうことはありました」(夏樹)
さて、今回の朝ドラで忘れてはならないのが、10月24日の第23回で放映された「ヌード撮影シーン」だ。
ワインのポスターを撮影するにあたり、モデルの着物を徐々に下げるカメラマン。すると、モデルみずから、
「何やったら全部脱ぎますよ」
と上半身をはだけてみせたのだ。背中越しにバスト上部があらわになる衝撃のシーンに、NHKには「あの子は誰?」という問い合わせが殺到。その当人である柳ゆり菜(20)が秘話を赤面激白した。
「初めてのNHKでの撮影がポスター撮りで、たくさんのスタッフに囲まれて、しかも着物を少しずつ下ろしての撮影で固まりました(笑)。監督に『当時のモデルさんも同じように恥ずかしくてためらいがあったから、感じたまま表情に出して』と言われ、撮影に臨みました」
朝ドラ禁じ手の超お色気シーンの背景にはNHKの思惑があったという。