上重アナの利益供与疑惑に、「えっ、それってイケナイことなの!?」と誰よりも耳を疑ったのは、人気美女アナたちではないか。実は、この手の話はアナウンス室では日常茶飯事。高級な化粧品や衣服はもらい放題、休日には豪遊バカンスまで‥‥。抜き差しならないスポンサー企業との「ズブズブ実態」を今こそバラす!
4月3日、朝の情報番組「スッキリ!!」(日本テレビ系)の冒頭で、司会を務める上重聡アナ(34)が神妙な面持ちでカメラを見つめて、重い口を開いた。
「私のプライベートな交友関係において、個人的なご厚意に甘えたことによりまして、多くの方に疑念を抱かれるような結果になってしまいました。深く、深く、反省しております」
上重アナが謝罪するハメになったのは、前日に発売された「週刊文春」(4月9日号)の報道を受けてのこと。同誌で上重アナは、靴の小売りチェーン「ABCマート」創業者の三木正浩氏(元会長)から1億7000万円を無利子で借り、高級タワーマンションを購入。さらに、三木氏の資産管理会社が所有する高級車ベントレーを借りて乗り回し、日テレの社員就業規則にある「自家用車での通勤を禁止する」にも違反していたことが発覚したのだ。
ちなみに、上重アナと交際中のモデルの安座間美優(28)は、ABCマートのCMに出演したこともある。上重アナと三木氏との間には、まさに公私にわたった蜜月関係がうかがえるのだ。
この報道を認めて深々と頭を下げた上重アナ。だが、報道の中立性が求められる民放の社員が、スポンサー企業から利益供与を受けていた騒動の余波は、まるで収まる気配を見せない。日テレ関係者が嘆息する。
「同時間帯でライバルの『とくダネ!』(フジテレビ系)に勝つために、春の改編で、好感度の高い上重アナが抜擢された。それなのに主婦層のイメージダウンはもとより、謝罪した日の番組視聴率だって、7.4%で通常の平均とあまり変わらないんですよ。せめて“話題”になったんだから数字ぐらい上げてほしかったんですけどねえ」
上重アナが「スッキリ!!」で、担当を予定していた、パート労働者の今をレポートする「パートのエース」という企画モノのコーナーは、「お前に言われたくない」という視聴者の反感を恐れて、無期限の延期が決まった。
4月7日の生放送では、共演者とのギクシャクした関係もあらわになった。エンディングの「誕生月占い」のコーナーで、上重アナと同じ5月生まれの人について、占い師がこう紹介した。
「運があなたに味方する1日。ワクワクするチャンスが待ってるよ!」
すると、上重アナは消え入りそうな声で、
「‥‥僕もチャンス欲しいです」
と、つぶやいた。そのとたん、スタジオに重苦しい空気が流れ、司会の加藤浩次(45)が、
「つかもう! 自分で」
と、必死にフォローしたのだった──。
降板のXデーについて、日テレ関係者はこう話す。
「PL学園時代にソフトバンクの松坂大輔と投げ合った実績があるので、入社試験では、上層部から是が非でも入社させるように指令が下って鳴り物入りで採用された。スポーツ中継を担当させるなど、丁寧に育ててきたので、この問題だけで降板させる予定はないそうです」
そんな折も折、上重アナの「億ション&高級外車」の利益供与に当てつけるように、「質素な庶民ぶり」をアピールしたのが、TBSの安住紳一郎アナ(41)。
4月5日、パーソナリティを務めるTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」で、趣味の500円玉貯金を銀行に持ち込み、口座に入金した時の喜びをこう明かしたものだ。
「8年間でためた500円玉貯金の額は、トータルで230万円! すごいでしょ。車買えるんですから」
上重アナが乗り回していたベントレーが〈2000万円は下らない〉と報じられていたのを知ってか知らずか、貪欲に主婦層人気を取り込みにかかっていたのだ。