厚生労働省の調査によれば、いまや全国民の3分の1が何らかのアレルギーに悩んでいるという。年間を通じて悩まされる花粉症はもはや「国民病」、また、特定の金属や食物が原因で発症するアレルギー患者の数も年々増加してきているのだ。
では、なぜ現代においてアレルギー患者が増えているのか。その原因のトップは「ダニ」だという。
「現代は温暖化に加え、高気密・高断熱の住宅が増えています。そのため、冬には少なくなるはずだったダニが一年中生息可能となり、家庭内のダニは30年前の3倍にまで増えているとも報告されています」(健康雑誌ライター)
特に多いのが布団の中に生息するダニ。その対策として、昨今は布団干し以上に効果的だと掃除機をかけることが推奨されてきた。しかし、これまでの一般的な掃除機では、ダニの糞・死がいは取り除けても、布団の中の生きたダニまでは鋭い爪で繊維にしがみつくため、なかなか吸い取れないという問題があったのだ。
この課題に対し、シャープの研究チームが発見したのが“40度以上の熱を加えると、ダニは熱を嫌い繊維から爪を離し逃げ出す”という習性。そこで、温風で布団のダニを引きはがして強力に吸引する、ふとん専用掃除機を開発した。
それが、ふとんヒートサイクロン「Cornet(コロネ)」。わずか2.4キロの軽量ラウンドハンドルデザインは用途を考えて設計されたボディで、ハンドクリーナーのように持って使用。生きたダニまで吸い込みながら、温風とプラズマクラスターで気になるニオイも脱臭するスグレモノだ。また使用後は温風のおかげで水分が取り除かれるので、布団がふっくらするのも気持ちいい。
ダニや花粉といったアレルゲンのほか、食生活の変化やストレス、腸内細菌環境など、現代社会では昔と比べてアレルギー増加の要因が増えている。都市部で生活する以上避けられない環境なだけに、自身でできる対策は積極的に行う必要がありそうだ。
【参考】サイクロンふとん掃除機 Cornet(コロネ)