元プロ野球選手の妻であり、タレントの大東めぐみさん(40)にはあまりにも野球が好きな夫を持ったがために経験した、数々のエピソードがあった。
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――大久保さんと結婚してからも芸能活動。野球選手の妻として、家庭に入らなかったのは?
「私も夫も、職種こそ違いますが、自分たちの夢をかなえてプロ野球、芸能の世界に入りました。でも、いつどちらが倒れる(引退する)かわからない仕事でしょ?だから、いつそうなってもいいように2人とも仕事を続けて、お互いに夢を追いかけることを選んだんです。それに、一軍のプロ野球選手って、遠征先では食事の面で恵まれているんですよ。常に球団がバイキング料理などを用意してくれますから。お互いに“プロ”ですので、体調管理は極力自分でやるようにしていたんです。ただ、夫が遠征から疲れて帰ってくる時、家で待っていてあげたいな、というのはありました」
――旦那さんは野球を家庭に持ち込むタイプでした?
「打てなかった時、負けた時は顔に出ていましたね(笑)。野球の話こそしないんだけど、ずっと不機嫌なんですよ。指導する立場となった今でも、それは変わってませんね。現役の時はほとんど休みがなかったので、旅行にもほとんど行きませんでしたし、お正月なのにスポーツニュースで『○○選手が始動!』なんて観てしまうと、野球スイッチが入って自主トレを始めてしまうんです(笑)」
――野球人の妻ならではの苦労話はたっぷりですか?
「たくさんあります(笑)。長男を出産したのは、夫が近鉄での現役時代。キャンプイン直前だったんですけど、『タイミングが悪い』って怒られました。それと、4年前に私が交通事故にあった時は、夫が社会人野球の大会前。見舞いには来てくれたんですが、心配よりも先に『こんな忙しい時に‥‥』って信じられないこと言うんですよ。今でこそ笑って話せますけど、野球が好きすぎる旦那を持つと、結構ないがしろにされることもありますよ(笑)」
――01年、近鉄がリーグ優勝を果たしましたが、同年、大久保さんは戦力外通告。その際、夫婦間ではどんなやり取りが?
「一度ユニホームを脱いでしまったら、二度と戻ることはできないですよね。彼には後悔してほしくなかったので『体が壊れるまで諦めずに続ければ』と言いました。結局は引退することになったんですけど、最後まで現役の道を模索したことで、彼もふんぎりがついたと思います。それに、こうなってもいいように、私が芸能界で働いているんだよ、と。私が芸能人でなくなっても、パートでも何でもやりますよ」
――では最後に、プロ野球選手の奥さんが最も心がけなければならないことは?
「家庭では妻がキャッチャーでいること。夫の代わりにバッターボックスには立てないけど、夫の全てを受け止めること。そして、一緒に落ち込まないこと。これから野球選手の奥さんになる人には『明るいキャッチャーであれ』とアドバイスを送りたいですね」
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