若手では武藤雅(20)も狙い目だと、伊吹氏は次のデータを挙げる。
「新潟芝・内回りの1200メートルから2400メートルの5コースは、複勝率が30.4%、複勝回収率が167%と妙味十分です」
武藤は昨年の小倉開催でも8勝して、リーディング5位と気を吐いた。
スポーツ紙デスクも称賛する。
「レースの状況を的確に伝えられるクレバーな騎手だと、トレセン関係者の評判が上がっている。福島開催での開成山特別(芝2600メートル)2着や、さくらんぼ特別(芝1200メートル)2着を見ていても、距離は違えど、どちらもテンにまったく無理をせず、タイミングを見計らってポジションを上げていく、ベテランのような騎乗ぶりでした」
昨年トップだった川田将雅(32)が英国に渡航のため、今年の小倉リーディングは例年以上の激戦が予想される。ちなみに、昨年の2位以下は、42勝の松山弘平(28)、38勝の幸英明(42)、37勝の北村友一(31)と浜中俊(29)と続いていた。
「松山は小倉芝の中距離に妙味があります。芝1800メートル以上で4~8枠なら、複勝率35.4%、複勝回収率は141%に跳ね上がります。幸は芝1200メートルで高い複勝回収率をマークしていますが、1~3枠では複勝率20.8%、複勝回収率50%。4~8枠は複勝率36.1%、複勝回収率127%なので、4枠から外なら中心視していいと思います」(伊吹氏)
施行数の多いダ1700メートル。伊吹氏は注目株として北村友を指名した。
「複勝率は24.1%ですが、複勝回収率は111%に達しています。前走9着以内馬に限れば複勝率32.7%、複勝回収率116%ですし、高配当を狙う前提であれば、連軸としてもおもしろい存在です」
最後に「サマースプリントシリーズ」の優勝を狙う推奨馬を、栗東担当記者がこう耳打ちしてくれた。
「鞍上は今年まだ1勝(7月20日現在)の水口優也(27)ですが、CBC賞で8番人気ながら3着したセカンドテーブルはオススメです。敗因は調整不足。次走は8月19日の北九州記念を予定されていますが、ここは新馬勝ちした舞台だけに、大仕事をしてくれるでしょう」
今年の夏競馬は「最新騎手データ」をフル活用して大儲けといこう。