同じ7月7日スタートのドラマで、西内まりやとEXILE・AKIRAの主演対決が実現する。西内が新米ホテルウーマン役を務める「ホテルコンシェルジュ」(TBS系)とAKIRAが消防団員役に挑戦する「HEAT」(フジテレビ系)は、放送日時が共に火曜22時の真っ向勝負となる。
通常であれば、この直接対決の行方に注目が集まるところだ。西内が人気モデルとして女性からの高い支持を得る一方で、AKIRAはなんといっても天下のEXILEメンバー。どちらがより多くの女性視聴者をゲットできるかが見ものになりそうなものだが、「ふたを開けてみれば共倒れという最悪の結果が予想される」と語るのは、テレビ誌のライターだ。
「西内のドラマは舞台が外資系ホテルで、片やAKIRAのほうは消防団。こういった非日常的な設定では視聴者が現実感を味わうことができず、地に足が着いていない印象を与える恐れがあります。そもそも西内のホテルウーマン姿やAKIRAの消防団員姿が、なんともコスプレっぽいんですよね。“こんな制服姿が似合うんじゃないか”と、イメージ先行で設定を決めたんじゃないかと疑いたくなってしまうほどです」
そんな設定への疑問に加え、火曜22時という時間帯も鬼門かもしれない。裏番組に控える「幸せ!ボンビーガール」(日本テレビ系)は、この時間帯で2年以上続いている人気バラエティ番組。5月19日には24時間テレビのチャリティーマラソンランナーをDAIGOにオファーする場面を生放送し、16.3%という同番組の歴代最高視聴率を叩きだしたばかりだ。
「さすがにDAIGOの回は特別だと思いますが、普段から10%超えが珍しくない人気番組です。西内やAKIRAの演技に飽きた視聴者がこちらにチャンネルを替えたら、もうドラマには戻らない可能性も高いかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
ちなみに低視聴率で惨敗した「戦う!書店ガール」(フジテレビ)も、「幸せ!ボンビーガール」の影響をもろに被ったドラマの一つだ。「幸せ──」がDAIGOで沸いた5月19日に、「戦う!書店ガール」のほうは3.6%という記録的な低視聴率に沈没。裏番組に視聴者を奪われるという現実を数字で証明してみせた形になった。
そんな「戦う!書店ガール」の初回視聴率は6.2%。まずはこの数字が、「ホテルコンシェルジュ」と「HEAT」にとって死守すべき最低ラインになるかもしれない。