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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ホワイトウインドが牡馬を蹴散らす!」

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 今週から福島、中京が開幕し、本格的な夏競馬の到来だ! その福島では3歳馬限定の「ラジオNIKKEI賞」、中京ではサマースプリントシリーズ第2戦「CBC賞」が行われる。ともにハンデ戦だけに大波乱もある!?

 今週から福島開催。本格的な夏の陣、ローカル競馬の始まりだ。

 その第1弾の重賞がラジオNIKKEI賞。3歳によるハンデ戦。この時期の3歳馬は、まだ未完成で、成長途上の段階にある。そんな若駒による主に実績を頼りにしたハンデ戦を設けるのは、感心できることではない。しかし、馬券的には不確定要素が多く、そそられることも確かだ。

 また、それゆえ、荒れたり堅かったり、つかみどころがないのも特徴となっている。馬単導入後の過去13年で万馬券になったのは5回(馬連は4回)。いずれにせよ、人気どおりには決まらない。

 その人気だが、アンビシャスが最有力候補だろうか。共同通信杯、毎日杯と重賞でともに小差の3着。クラシックで健闘した相手と互角に渡り合ったのだから、高い評価を得るのは当然だ。しかもダービーの出走権を得ながら中2週のローテーションを嫌って、ここ一本に備え、万全と言える出走態勢を整えている。

 ならば、この馬から入るのが馬券的筋と言えなくもないが、ここはハンデ戦。最も重い斤量(57キロ?)を背負わされることは明らかで、全幅の信頼を置きにくい。では、そのハンデだが、54、55キロを背負った馬が圧倒的に連対を果たしている。過去13年で54キロ組は6勝、2着3回。55キロ組は3勝、2着5回というもの。特に、目下4年連続でハンデ54キロの馬が勝っている。留意すべきだが、5年連続といくかどうか。

 しかし、穴党としては、こうしたデータにはとらわれたくない。思い切っていく。狙ってみたいのは、ホワイトウインドだ。

 顔ぶれから紅一点となるが、これまで牝馬が挑戦してきたことはまれで、過去13年で1回として連対を果たしてはいない。それでも期待を寄せたいのは、陣営のヤル気のほどには、なみなみならぬものがあり、そのとおり、仕上がり状態がすこぶるいいからだ。

 まずは前走のスイートピーS(オークスTR)を振り返ってみよう。インの好位につけての競馬だったが、そのため前の馬が壁になったりして何度として行き場を失うハメに。最後は脚を余す格好で7着に敗れたが、それでいて勝ち馬とはコンマ3秒差。手綱を取った柴田大騎手が「内に入れたので前が開かなかった。あれがなければ‥‥」と、悔しがったほどだ。

 その後は、ここに目標を置いて、じっくりと乗り込んできた。1週前の追い切りも軽快かつリズミカル。気配のよさも目立っており、状態はまず文句なし。

「使われつつグングンと良化している。カイバ食いも旺盛で、デキに関しては言うことない」

 と、清水英調教師が目を細めるぐらいだ。

 ならば、牡馬の強敵相手でもチャンスがあっていいのではないか。先行力があるうえ、しまいの脚がしっかりしているのがこの馬のよさ。相手なりに走る勝負強さも持ち合わせている。小回りの福島は、この馬のよさを生かすにはピッタリの舞台と言えるだろう。

 特に優秀な血筋ではないが、祖母ベルシャルマンテは、関屋記念3着の実績があり、オープンで活躍。一族にはミホランザン(朝日杯)がいる。ハンデは恐らく51~52キロ。良馬場なら一発があっていい。

 CBC賞もハンデ戦。難解だが、それでも素質を秘めたダンスディレクターに期待だ。

 前走の京王杯SCは昇級初戦。しかも3カ月ぶりの実戦だった。それでも差のない3着。ダービー馬ウイニングチケットの近親で今後の注目株。良馬場なら。

◆アサヒ芸能6/30発売(7/9号)より

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