芸能界に新たな悪役が定着しつつある。それが“セレブ妻”。これにカテゴライズされる面々が、大沢ケイミ、角川慶子、山本優希ら。彼女らは、あっけらかんと“セレブ妻ぶり”を自慢しては、世の女性たちの反感を買って話題になる、という図式を繰り返している。
「結婚に大切なのは、経済力と権力」と言い切る大沢は、「恋愛対象は最低でも年収1億円以上」だそうで、「ただの主婦に学歴なんかいらない」との発言も「主婦をバカにするな!」と大ブーイングを食らったが、彼女たちからしてみれば、大炎上で名が売れるのならシメたもの、といったところか。
そんなセレブ妻・大沢に対して、先月21日放送の「解決!ナイナイアンサー」でギャル曽根が反論。「全国の主婦はわたし側ですからね!」と声を荒らげたが、好感度を気にするタレントと違い、世間から反感を買ってテレビに出られなくなっても困らないのがセレブ妻なのだから、ある意味“無敵”である。
このテレビ界の“セレブ妻現象”について、芸能ジャーナリストは次のように分析する。
「あえてヒール役を引き受けるセレブ妻がいてこそ、ギャル曽根ら庶民派タレントが引き立つのだから、これはプロレスと同様の構図、確かな需要があるんです。最近この枠に入ろうとしているのが安田美沙子ですが、走るくらいしか取り柄のないタレントが芸能界で生き残る策としては、むしろ賢明なのでは?」
2014年にデザイナーの下鳥直之氏と結婚した安田は、大沢同様に「ナイナイアンサー」に出演し、夫と自身の収入自慢をして「めっちゃ感じ悪い」と視聴者からの反感を買って“爪痕”を残したが、これが今後のヒール役への布石と話す。
かつて、マラソンランナーとして好感度を上げた安田が、今度はヒール妻としてあえて悪役での再ブレイクを果たすか。今後の活動から目が離せない。
(李井杏子)