12月4日に放送予定だった桐谷美玲主演の連ドラ「アンダーウェア」(フジテレビ系)の最終回が急遽、水木しげる氏の追悼として実写映画 「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」へと差し替えられた。
しかし、これにより同ドラマは、ゴールデンタイムでの放送が消滅し、視聴者から怒りの声が殺到しているという。
「元々、視聴率の低かった『アンダーウェア』ですが、作品の評判は上々だったため録画派も多かった。しかし、フジが突然の時間変更を行ったため、視聴者からは見逃したという声が続出しています。ネット掲示板やツイッターでは『最終回だけ観れなかった、ふざけるな!』『中途半端なことするなよ』『毎週観ていた視聴者をバカにしてる』等、フジの編成に対する怒りの書き込みが殺到しているのです。フジは毎週ドラマを楽しみにしていた視聴者の意向を完全に無視しているわけですから、激怒する視聴者が出て当然でしょう」(テレビ誌記者)
さらに本作のプロデューサーを務めた関口大輔氏も、ツイッターでフジの編成に批判的なコメントをしている視聴者のツイートに、いくつもの“いいね!”をしている。やはり制作側もフジの上層部による判断に対し、色々と思うところがあるのかもしれない。
また延期された最終回だが、地方によっては、いまだ放送が決まっていない地域もあるという。
「今回の差し替えですが、関東はまだ翌日の15時台に放送されたのでマシでしたが、他の地方は深夜帯、長野に至っては来年、中にはいまだ放送すら決まっていない地域もある。昨今、視聴率低下が止まらないフジテレビですが、4週連続放送と大々的に宣伝しておきながらこの仕打ちは、さらなる視聴者離れへと繋がる可能性があるでしょう」(前出・テレビ誌記者)
そして主演の桐谷美玲も、フジの差し替えで顔にドロを塗られる形となった。放送を楽しみにしていた視聴者や、ドラマを作り上げた役者とスタッフへ対する裏切りとも取れる今回の判断により、フジテレビが失った信頼は計り知れない。
(森嶋時生)