1月10日から始まったNHK大河ドラマ「真田丸」。平均視聴率もよく、このところ惨敗続きの大河だっただけに、ドラマ関係者もほっと胸を撫で下ろしていることだろう。
「前作の『花燃ゆ』は、平均視聴率12.0%と『平清盛』と並ぶ過去最低視聴率を記録。今回は絶対に失敗できないだけに、第2話で20%の大台に乗ったことはまずまずの滑り出しといっていいのでは」(NHK関係者)
実は、今回の大河ドラマにかけるスタッフの意気込みも並々ならぬものがあるという。
「視聴率を取るために、キャスト、スタッフに相当知恵を絞っているのがわかります。視聴率を稼ぐために戦国時代で最も人気のある武将・真田幸村を選択。幸村なら歴史に興味のない若年層もゲームやアニメを通して知っていますしね。脚本家にはヒットメーカー・三谷幸喜を起用。主役には『半沢直樹』(TBS系)で大ヒットを飛ばした堺雅人、準主役の兄・信幸には朝ドラ『まれ』で話題を呼んだ大泉洋を起用。父・昌幸には、以前NHKの人気ドラマだった『真田太平記』で幸村役を演じて人気を博した往年の二枚目・草刈正雄を抜擢しています。さらに、音楽には『HERO』(フジテレビ系)、『下町ロケット』(TBS系)を担当した服部隆之氏を起用。それでも心配なのか、ナレーションに紅白で司会を務めた有働由美子アナまで起用する力の入れよう。話題には事欠かないでしょう」(テレビ誌記者)
これ以上ないという万全の体制で臨んでいる今回の大河ドラマだが、はたして死角はないのだろうか。
「実は、歴史ファンの間では、重厚感、大河ドラマの重みにかけるといった、辛口な声も上がっています。壮絶な最期を遂げるラストに向けて視聴者の興味を惹きつけておけるか、一にも二にも三谷氏の脚本にかかっていますね」(前出・NHK関係者)
失敗できない大河ドラマの戦い。爆死した「花燃ゆ」のぶんまで“倍返し”となるか!?