「ゲスの極み乙女。」川谷絵音の放言が止まらない。3月2日にはライブで「誰に謝ればいいの!?」と逆ギレし、3月13日のツアー初日には騒動のせいでうどんも食べに行けないと愚痴をこぼす始末だ。こういった発言の数々に世間は眉をひそめるばかり。そんな川谷について音楽業界関係者は、彼のことを支持するわけではないとの前置きを入れつつ、こんな見方を教えてくれた。
「こういった発言を繰り返すのは、ある意味当然だと受け止めています。バンドマンというのは思春期に芽生え始めた自我を押し通すことで、強烈な個性を発揮するもの。レーベルや所属事務所でもあえて社会人らしさを求めずに、そんな個性をさらに伸ばす方向で育成しているケースがほとんどです。だから彼も内面的には子供だと思ったほうがいいかもしれません」
しかもバンドマンにはそういった幼児性を歓迎される土壌もあるという。この音楽業界関係者が続ける。
「テレビでは特別扱いされ、ライブには自分たちのファンだけが集まるなど、常に味方に囲まれているのがバンドマンという仕事。ファンに『お前たちバカだろ?』とけしかけても歓声が返ってくるという絶対的な立場なんですよ。そんなファンのほうも自分を解放できる場を求めているわけで、全員が幼児性を楽しんでいるのです」
バンドとファンという閉じられた世界では、どんな楽しみかたも自由だ。だがベッキーを相手に不貞行為をしでかした川谷は、自らそんな桃源郷を飛び出したのである。そんな川谷は、なぜ自分が批判されるのかもよく理解できていないのかもしれない。
(金田麻有)