7月11日にスタートした月9ドラマ「好きな人がいること」(フジテレビ系)でのSNS連動が話題となっている。桐谷美玲が演じるヒロインの美咲が作中で、名前をもじった「@beautiful_bloom_」というインスタグラムのアカウントを作成。ドラマの中で美咲が画像を投稿すると、実際のアカウントにもリアルタイムで投稿されたのである。
さらにその投稿に対し、美咲の後輩である若葉が「キスするまで帰って来ちゃダメですからね」とコメント。そのシーンが映し出されると、視聴者から「投稿された瞬間を見た!」と驚きの声があがるなど、インスタグラム連動は絶大な効果を発揮していたようだ。その演出をテレビ誌のライターはこう評価する。
「月9では前々作の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』や、前作の『ラヴソング』にSNSがまったく登場せず、現代の若者像を描いていないとの批判が集まっていました。制作陣もその声に気付き、逆に利用しようと思いついたのでしょう。ヒロイン美咲のアカウントはすでに15万人以上のフォロワーを集めており、連動効果は明らかです」
しかしインスタグラムを使った演出にも、まだ甘い点があるというのだ。テレビ誌のライターが指摘する。
「後輩の若葉は『@wakaba0502』というアカウント名ですが、そのアカウントを見てみると、なんと投稿はゼロ件。フォロワーも一人しかいないという幽霊アカウントになっています。しかしドラマではリア充の若葉がヒロイン美咲にインスタグラムの利用を勧めており、本来なら若葉のアカウントには大量の投稿があってしかるべき。そういった作りこみの甘さはまだまだ、SNSへの理解が薄いことを露呈していますね」
インスタグラムの演出にこだわるなら、若葉のアカウントにはヒロイン美咲と一緒の写真などを事前に投稿しておくべきだろう。今からでもいいので制作陣には、そういったオフショットを投稿してドラマを盛り上げることをオススメしたい。
(白根麻子)