ドラマ「神の舌を持つ男」(TBS系)で物語のキーとなる謎の温泉芸者「ミヤビ」を、広末涼子が演じていることがわかった。7月24日放送の第3話にて正体が明かされたもので、同作のプロデューサーによるとミヤビは「魔性の美貌で、行く先々で、ありとあらゆる男たちをその色香に惑わす」女性なのだという。
だが、広末をもってしても視聴率は振るわず6.4%の低空飛行で始まった同ドラマは、第2話で6.2%、第3話で5.7%と高度を下げ続ける一方。もはや爆死目前の状況について、テレビ誌のライターはこう指摘する。
「制作陣は広末の起用に手応えを期待していたようですが、若いころは神懸かった美貌を誇った広末もいまや36歳で3児の母。今年1月期の主演ドラマ『ナオミとカナコ』は平均視聴率が7.5%と微妙な結果で、もはや数字を持っていないのは明らかです。しかし60歳の堤幸彦監督や49歳のプロデューサーは、ポケベルのCMで天使のような可愛らしさを発揮していた10代の広末が忘れられないのかもしれません」
齢を食った制作陣が、主要視聴者層の若い女性を無視したキャスティングを強行し、ドラマをブチ壊しにする。これは最近の月9ドラマでもおなじみの光景だ。広末が大河ドラマの『龍馬伝』(NHK)に出ていたのはもう6年も前の話。現代のドラマ視聴者には過去の人として映っていてもおかしくはない。
「広末の扱いはヒロイン役の木村文乃よりも上ですが、『サイレーン』(フジテレビ系)で好評を博した木村のほうが、今どきの若い女性におなじみの女優であることは明らか。その木村より広末のほうを重宝しているようでは、今後の視聴率アップは厳しいかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
もちろん、36歳なりの落ち着いた美貌を持つ広末には何の罪もない。そんな広末にふさわしい役を用意せず、あくまで“魔性の美女”として扱い続けたい制作陣にこそ、視聴率低迷の原因があるのかもしれない。
(金田麻有)