放送への苦情や意見に第三者の立場から対応する組織・BPOが、16年7月に寄せられた視聴者の声をホームページで公表した。意見の概要として取り上げたのは参院選、都知事選に関する報道についてだ。
「都知事選のニュースで、特定の3候補ばかり登場させたことに不公平ではないかという意見が多かったようです。また、先に行われる参院選よりも都民にしか投票権のない都知事選に時間を費やしていたことにも疑問の声が寄せられています」(週刊誌記者)
また、視聴者は「ポケモンGO」フィーバーの報じ方にも首を傾げたようだ。
「国が注意喚起しているほどのことなのになぜわざわざやってみせるのか。アプリの利用を煽っているのも同然、との指摘が。確かに、リポーターが“歩きスマホ”してゲームに興じている映像が流されていましたからね。盛り上がりぶりは伝わっても、問題提起にはなっていませんでした」(芸能ライター)
そして、10年ぶりの山本圭壱復帰を放送した「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)についての意見も寄せられている。
「『10年間の謹慎という社会的制裁を受けている』という表記に対して、『局や番組の勝手な解釈』『悲劇のヒーロー的な扱いをしていたのもどうかと思う』など、厳しい意見があったようです」(前出・週刊誌記者)
BPOは、あくまで助言することが役割であり、番組制作に対する強制力はない。テレビ局にはこれら視聴者からの意見に耳を傾け、より良質な番組を提供していただきたい。