10月7日に配信を開始したピコ太郎の『ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)』が早くも失速している。配信初日には多くの配信サイトで1位を記録したものの、5日目にはiTunesで20位に下落するなど軒並みランクダウン。わずか数日しか人気が持続しなかったことで、史上最速の一発屋という評価も出始めている。
さらに壊滅的なのが、「PPAP」と同時に配信した他の楽曲だ。たとえばレコチョクでは200位まで、LINE MUSICでは100位までのランキングを掲載しているが、ピコ太郎の楽曲は「PPAP」しかランクインしていない有様なのである。この落差について音楽ライターが解説する。
「今回の“PPAP現象”は楽曲が独り歩きしたもの。歌い手のピコ太郎やその正体である古坂大魔王はほとんど注目されていないのが実情です。10月8日の『Girls Award』にサプライズ出演したときも、ピコ太郎の登場時には『え、誰?』という空気が漂い、『PPAP』を歌い出して初めて盛り上がっていましたね。そんな調子ですから、ほかの曲も聴いてみようという気にはならないのでしょう」
そのピコ太郎に関してはトークがどうしようもなくつまらないという声もある。それがピコ太郎のキャラ設定なのか、それとも“中の人”であるお笑い芸人・古坂大魔王の実力なのかは定かではないが、人気の火付け元であった中高生からはすでに飽きられているとの声もある。この調子では秋を越えるのは難しいかもしれない。
(金田麻有)