ピコ太郎の「PPAP」が海外の大型フェスでプレイされていた! これはオランダで開催された「アムステルダム・ミュージック・フェスティバル 2016」での出来事。サッカーの名門チーム・アヤックスのホームとしても知られるアムステルダム・アレナにて10月22日、同国を代表するEDMデュオの「W&W」が出演。彼らがその名も「PPAP W&W Remix」を披露したのである。音楽ライターがその様子を説明する。
「会場の大型スクリーンにはピコ太郎の姿が大映しにされ、EDM調にアレンジされた前奏がスタート。サビに入る直前にW&Wが観客を『Are you guys ready to go crazy? Come on!』(イカれる準備はできているか? 行くぜ!)と挑発すると、スタジアムを埋め尽くした観客が両手を突き上げながら、PPAPのリズムに合わせてジャンプを始めたのです! ニコニコしながらビートに体を任せる様子には、PPAPが世界に受け入れられていると実感しましたね」
W&Wのリミックスでは、「アッポーアッポー・ペンペン」などと原曲を大胆にアレンジしており、完璧なダンスチューンに仕上がっている。YouTubeにはこのリミックスが公式ビデオとしてもアップされているほどだが、世界的な人気を誇る彼らがなぜ、PPAPに目を付けたのか。前出の音楽ライターはこんな予想を見せる。
「実は彼ら、しょっちゅう来日してるんです。最近では昨年末のカウントダウンイベントをはじめ、5月と10月にも来日。PPAPは8月25日に公開され、9月にはブレイクし始めてましたから、W&Wが前回の来日で同曲を知った可能性は大いにあるでしょう。とは言え世界的な大物に注目してもらったのはラッキーでしたね」
もしかしたら同曲をリリースするエイベックスが、彼らにPPAPをプッシュした可能性もある。とは言え、気に入らない曲だったらわざわざアムステルダムでプレイすることもないはず。PPAPの成功は、今どきの音楽シーンにマッチした曲調を採用したことにもあったのかもしれない。
(金田麻有)