2月11日に「劇場版IV」も公開される水谷豊主演の人気ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)。00年放送のスペシャル版から数え、現在放送中のSEASON15で17年目を迎えた。先ごろ東京・池袋で開催された「相棒展」も大盛況で、その人気は根強い。
「時代劇と刑事ドラマは長寿番組化することが多いんです。関西ローカルの『部長刑事』シリーズは58年から43年半も続きました。ただ、主演の部長刑事役は時代とともに代替わりしています。同一俳優主演の刑事ドラマでは、88年から18年間放送され、その後もスペシャル版が作られた『はぐれ刑事純情派』(テレビ朝日系)が最長寿でしょう。連続ドラマの放送年数のみで見た場合、『相棒』がそれを抜き、新しく日本最長となる可能性は大です」(テレビ誌ライター)
また、沢口靖子主演の「科捜研の女」(テレビ朝日系)シリーズも「相棒」に匹敵する“長寿警察ドラマ”だ。スタートは99年で、期間的には「相棒」よりも長い。ただし03年と07年には休止期間があり、製作年数だけを比べるなら現段階では「相棒」に軍配が上がるという。
「長寿時代劇は主人公の年齢設定を明らかにしていない場合が多く、演じる俳優は見た目も含めて同じ印象を保つように努力し続けます。“テレビの1時間番組世界最長出演”でギネス記録に認定されている故・大川橋蔵さんの『銭形平次』(フジテレビ系)もそうです。『相棒』も『科捜研の女』も現代劇ですが、水谷さんが杉下右京の、沢口さんが榊マリコのイメージをそれぞれ確立しているからこそ、これだけ継続して愛されるドラマになっているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
両シリーズの記録はどこまで伸びるのだろうか。