芸能界の大きなカテゴリーになった「二世タレント」。俳優やアイドル、歌手だけでなく、実は芸人にも知られざる二世タレントは多い。
父と母がマジシャンだったというのはスギちゃんだ。
「彼の両親は“まじかるタケシとチャイナ百合子”という元夫婦マジシャン。スゴイのは、ともに60歳を過ぎてからも現役だったところ。芸歴は28年。奇術師としては、それなりに有名だったようです。ちなみにスギちゃんも売れるまでに18年もかかっています。そういう血筋なのかもしれませんね」(演芸雑誌編集者)
同じく父がマジシャンだったのは、ものまね芸人・河口こうへい。かつてはキンタロー。の彼氏として世に出ることになった河口だが、父は堀場あきら。現在もマジシャンで、芸歴は30年超え。地元の石川県を中心にして活動しており、親子共演も果たしている。堀場は演歌歌手だったこともあるそうで、ものまねパブ出身で歌唱力抜群の河口はそれを受け継いでいると言えよう。
「母が演歌歌手なのは、ナイツの土屋伸之です。母の津島亜希さんはあまり売れていませんが、目立つことが大好き。息子のバーターで、はしゃいでテレビに出ています」(前出・演芸雑誌編集者)
そんな二世タレントの中でも、最強のDNAを受け継いでいるのが上方女性漫才師のトップといえる海原やすよ・ともこだ。父方の祖母は、昭和を支えた漫才師の海原お浜・小浜の小浜。父は、海原かける・めぐるのかける。相方のめぐるは、現在の池乃めだかだ。母は、ワンダーのり子というマジシャン。その母方の祖母は、ワンダー天勝で、同じく奇術師だ。スポットライトを浴びる人間は、生まれながらにしてそうなる運命だったのかもしれない。
(北村ともこ)