1月23日にスタートした西内まりやの主演ドラマ「突然ですが、明日結婚します」(フジテレビ系)の初回視聴率が8.5%となり、月9ドラマ初回のワースト記録を更新した。いまや凋落する一方の月9だが、今回の数字には「よく頑張った、健闘した!」という評価が少なくないのだという。そのワケをテレビ誌のライターが謎解きする。
「月9凋落が話題になった2016年の4作品は、主演が有村架純、福山雅治、桐谷美玲、そしてHey!Say!JUMPの山田涼介と、そうそうたる面子ばかりでした。それに対して明らかに格落ちの西内が前作『カインとアベル』の初回8.8%から微減で済んだのですから、これは大健闘と言えるでしょう」
そんな西内の起用はフジテレビにとってもプラスだというのだ。テレビ誌のライターが続ける。
「西内のギャラは主演映画『CUTIE HONEY-TEARS-』の惨敗もあって、月9の主演女優としては破格の安さに抑えられているはず。沢村一樹や高岡早紀といった大物共演者はいるにせよ、相手役のflumpool・山村隆太も演技は素人ですからギャラは安いはずです。それに舞台となるTNNテレビのシーンは明らかにフジテレビ社内で撮影されており、制作費を相当節約していることが透けて見えますね」
視聴率が低くても制作費の安さで補えば、トータルではプラスになる可能性もある。どうやらフジテレビの看板だった月9も、身の丈に合ったスケール感にシフトしてきているのかもしれない。
(白根麻子)