6月17日に行われた第9回AKB48選抜総選挙で衝撃的な“結婚宣言”を行い注目を集めているNMB48の須藤凜々花。
元AKBメンバーからも批判が寄せられる一方で、AKBファンの一部から「想定外な出来事こそ総選挙の醍醐味」といった声も上がるなど、賛否入り乱れた騒動に発展した。
そんな須藤が以前から掲げている目標が「哲学者になること」。
2016年3月には初の著作となる哲学本「人生を危険にさらせ!」を刊行するなど、NMBの活動と並行して、哲学的な思索に勤しんでいる。
結婚宣言が世間を騒然とさせる中、彼女について“哲学業界”からの評価を聞いてみると──。
「研究者や編集者の間で『人生を──』の評価は上々なんですよ」と語るのは多くの思想哲学本を手がけるフリー編集者だ。続けてもらおう。
「須藤さんの本は『感情で釣られる人々』などの著作で知られる気鋭の社会学者・堀内進之介氏との共著なのですが『アイドル本』の域を超えているどころか哲学入門書の中でも傑作と呼べる出来です。両者が人生・愛・自由・正義・成熟といった普遍的なテーマについて対話を繰り広げる構成で、平易な言葉で人間の本質に迫っている。須藤さんの“疑問を持つ力”と“背伸びせず聴く力”が存分に発揮されていてグイグイ引き込まれます。『まさか現役の人気アイドルがこういった本を出すとは』と衝撃を受けましたね」
結婚宣言で世間に衝撃を与えた須藤凜々花。彼女の著書も哲学業界に衝撃を与えていた。
(白川健一)