千葉出身ながら、東京のローカル事情に精通していることでも知られるマツコ・デラックス。ところが7月3日放送の「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)において、そのマツコから存在を無視された世田谷区民が激怒しているというのだ。テレビ誌のライターがそのシーンを振り返る。
「この日は冒頭で『夜ふかし的路線調査Part5~小田急線~』と題し、小田急線の駅前事情を紹介。生田や新百合ヶ丘などが登場する中、共演で大阪出身の関ジャニ∞・村上信五はそれらの駅を知っていたことから、『知らん駅とかで「こういうとこなんや~」って(のを見たい)』とアピール。そこでマツコは新宿から順番に駅名をあげていったのです」
マツコは新宿、南新宿、参宮橋とひとつずつ駅名を口にし、若者に人気の下北沢まで列挙。ところがここで、次の急行停車駅である経堂まで途中駅を3つも飛ばしてしまったのだ。抜かされてしまった世田谷代田、梅ヶ丘、豪徳寺の住民は大激怒に違いないと、世田谷区在住のライターが語気を強めて言う。
「これらの駅は一般的な知名度は低いかもしれませんが、『小田急線に詳しい』を自称するなら抜かすことなど考えられませんね。世田谷代田は由緒ある高級住宅街の代沢にも近く、政財界の大物も数多く住む地域。梅ヶ丘は史跡が多いなど歴史ある土地柄で、世田谷区役所にほど近い南側は電線地中化も進むなど品の良い住宅街です。そして豪徳寺は500年超の歴史を持つ豪徳寺の門前町で、近くの赤堤は芸能人が数多く住むエリアでもあります」
ただマツコはかつて、街歩きバラエティ番組の「夜の巷を徘徊する」(テレビ朝日系)にて、「世田谷と距離を縮めようと思ったんだけど、やっぱり世田谷がアタシを拒んでた」と語っていたことも。そんな苦い記憶が、世田谷区内の駅名をマツコの脳内から消し去っていたのかもしれない。
(白根麻子)