お笑い芸人のナイツ・塙宣之が、やむにやまれぬ事情でお気に入り動画サイトを解約したという。その顛末が9月21日放送の「ラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)で明かされた。芸能ライターが説明する。
「塙は艶系動画サイトの自称ヘビーユーザー。1本約500円で誰にも知られずに作品を鑑賞できるサイトがお気に入りで、その手の動画を定期的に購入していたそうです。ところが先日、購入履歴をチェックすると身に覚えのない動画が3本入荷されていたんです」
この時は、てっきり常連客への感謝のプレゼント?と内心ほくそえんでいたという塙。が、翌日はさらに2本入荷されていたという。
「淑女好きの塙に合わせて淑女モノだったが、『縛り』の内容で、塙は『新ジャンル開拓の勧めかな』と思っていたらしい。ところが、次に動画サイトにログインすると、今度は購入数が30本に激増。しかもどれも女子校生モノと絶対に買わないジャンルだったので、ようやく詐欺に遭ったことに気づいたんです。慌ててクレジットカード引き落とし明細をチェックすると、すでに全額請求済み。総額にして3万円だったそうです」(前出・芸能ライター)
通常、ネット詐欺被害に遭った場合、まずクレジット会社に連絡し、代金引き落としを止める。塙はこれについては、もう間に合わなかったので、次にすべきは、自分になりすました第三者が不正購入したことを証明し、引き落としの取り消しをかけあうことだが、これは相当難しい。第三者の不正の証明には証拠が必要で、例えば被害者が東京にいたのに地方で購入されていたなら証明しやすいが、ネット取引の場合、場所は関係なくこうした証明はできない。
「すっかり怖くなった塙は、後先考えずサイトを解約。その際は購入履歴を保存しなかった。カード会社に被害を申告するには作品タイトルを1本ずつ読み上げ説明しなければならず、恥の上塗りになる。塙は恥ずかしさと3万円を秤にかけ、泣き寝入りを選択したんです」(ネットライター)
どうやら塙は、クレジットカードで購入した際、信号が暗号化されていないWi-Fiで通信したため、個人情報を抜き取られ、なりすまし詐欺された可能性も考えられる。
「ただ妙なのは、この場合だと詐欺犯に儲けが1円もない。となれば、塙は本名で芸能活動していて苗字も名前も珍しいため、犯人は、手に入れた有名人の個人情報で遊び半分にやった愉快犯かもしれない。もしくは、今回のケースでは儲かるのはサイトのみという点から、サイト自体が、優良サイトと見せかけ突如豹変する詐欺サイトだった可能性も捨てきれません。もしそうなら、解約不可になりエンドレスに引き落とされる可能性がないとも限りません」(前出・ネットライター)
何とも底知れぬネット世界の闇を感じさせる一件だが、塙の「後日談」を待ちたいところだ。
(塩勢知央)