ニューシングル「お義父さん」がヒット中のお笑いタレントのはなわ。曲のタイトルにもなった妻・智子さんの父親が、末期の胃ガンと診断され、闘病を続けていたが、10月8日に亡くなった。
そもそも、この曲は、はなわが智子さんが2歳の時に失踪した義父への思いを込めた曲で、昨年3月に妻への誕生日プレゼントとして作ったもの。今年3月にライブ映像をYouTubeに上げると、さらに話題を呼び、智子さんと義父の再会もかなったという。そして5月に音源をリリースし、ヒットを続けているのだ。
10月15日放送のラジオ番組「はなわ・こんのひとみ夢をかなえよう」(TBSラジオ)に出演したはなわは、曲にまつわる何とも運命を感じさせるエピソードを淡々とこう語った。
「この歌がなければお義父さんに会えなかったですし、曲がきっかけで嫁も2歳の時に生き別れてから久しぶりに会えました。子供たちもこの歌をきっかけにおじいちゃんにも会えた。この歌が来年だったら会えなかったんだなって。お義父さんがずっと娘に会いたいと思っていたらしくて、その思いが僕に歌を作らせたのかな」
はなわの弟であるお笑いコンビ・ナイツの塙宣之は、10月14日放送の「土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ系)で、曲が生まれた経緯を紹介している。
「稽古場ではなわがこの曲を歌っていたのを聴いたお笑いコンビ・オードリーが大絶賛。マネージャーにライブで歌うように進言されて、試しにライブで披露したところ、聴衆が号泣。それならとYouTubeにアップすると、一気に火が付きヒットしたんです」(芸能ライター)
これで年末のNHK「紅白歌合戦」の出場は内定確実だろうと太鼓判を押すのは、スポーツ紙記者だ。
「歌詞が感動的で泣かせる、ヒットに至る裏話が面白い、生き別れの父娘の再会、祖父と孫の対面と泣かせる要素がてんこ盛り。応援ゲストとしてオードリーも呼べる。天国に召された義父への思いをはなわが語るシーンを盛り込めば、浪花節大好きな日本人にはピッタリの展開で、高視聴率間違いなし。言葉は悪いですが、こんな“優良物件”をNHKがスルーするはずない。引退発表の安室奈美恵にはヒジ鉄を食らって、例年以上に目玉がないと聞くし、もうすでにオファーが来ているのではないでしょうか」
義父の告別式でこの曲をリクエストされ、涙ながらに熱唱したはなわ。紅白で、そんな「感動シーン」が再現されるのは、今のところ必至の情勢だ。
(塩勢知央)