いくつものグループを擁するジャニーズ事務所には、グループと同じ数だけ「リーダー」がいる。かつてのSMAPなら中居正広、TOKIOは城島茂、V6は坂本昌行、嵐は大野智…最近はグループ最年長が就任することが常態化しているが、かつてはとんでもない方法で決まったこともあった。当時をよく知るアイドル雑誌のフリーライターに話を聞いた。
「嵐は結成直後、少年隊の冠番組『少年隊夢』(フジテレビ系)に出演した時の本番中に“リーダーがいないなら、今すぐ決めろ”と少年隊から迫られたんです。櫻井翔、松本潤、二宮和也、相葉雅紀の4人はキャリアも年齢も上の大野を推しました。その大野はリーダーになりたくないので櫻井を推した。結果、2人がジャンケンをして大野が勝ったんです。大野はリーダーにならずに済んだとばかりに『やったー!』と喜んだそうです。ところが東山紀之が『勝ったから大野』とまさかのジャッジをしたんです」
少年隊はジャニーズJr.内ユニット「Musical Academy」で抜群のダンススキルを発揮していた大野を高く評価しており、大野をリーダーにしたかった。そのため無理やり勝者をリーダーにしたのではないかという話もある。
実はジャンケンでリーダーを決めたのは嵐が初めてではない。TOKIOもそうだという。
「TOKIOがまだ少年隊のバックダンサーだったころ、移動する車の中で大ゲンカしたそうです。理由は前に座っていた者のシートが、後ろに座っていた者のヒザに当たったとか、そんなことが原因。植草克秀が『お前ら、何やってんだ! リーダーは誰だ?』と怒鳴ると、返事は『いません』でした。そこでその場でジャンケンをさせて、勝った城島をリーダーにした。偶然にも、大野と城島は人の上に立つのが超苦手。ヘンな共通点があるもんです」(前出・フリーライター)
TOKIO、嵐ともに、今では国民的グループに成長。城島と大野も立派なリーダーに育ったことは間違いない。
(北村ともこ)