清宮一色に沸いたドラフトだっただけに、今後の注目は、「目標は王さんの868本」と世界のホームラン王を目指す清宮の育成プランに移りそうだ。
「チーム内での育成に関しては、同じ高卒ドラ1だった大谷と同様の厳戒態勢が敷かれることになるでしょう。二刀流で注目度の高かった大谷に悪いムシがつくことを恐れ、球団は女子アナなどが球団関係者抜きで単独取材することを認めなかった。食事のために宿舎から外出する際にも、栗山監督の許可を得ることを徹底させるなどして管理してきました。また、年俸2億7000万円のカネは全て父親の下で管理され、大谷には月々の小遣いが渡されるという徹底ぶりでした。同様のことがどこまで清宮に適用されるかは、今後の両親との話し合いの中で決まることになるでしょう」(スポーツ紙デスク)
どちらにせよ、同じメジャーを目標とする清宮は、一流打者へと飛躍するまたとない環境へ飛び込むことになる。
パ・リーグ関係者が清宮育成に関わるチーム内の動向を指摘する。
「基本的にケガさえなければ、栗山監督は清宮を1軍で使いながら育てていくプランを念頭に置いています。その際、一塁のポジションは中田とかぶることになりますが、その中田は日本シリーズ後に解禁されるFA権を行使することになるでしょう」
大物ルーキーの入団が決まれば、中田放出は一気に加速するという。
「今季は打率2割1分6厘と湿りに湿った中田は、契約更改交渉で大幅ダウンの見込みです。その提示を中田が保留すれば、球団は次の交渉を行わない方針で、事実上の放出が濃厚となるでしょう。中田自身、清宮入団で空気を読んだのか、最近では『大阪もいいけど九州のメシもうまそう』と新天地移籍をほのめかしている」(パ・リーグ関係者)
清宮に無条件でポジションが与えられることはないだろうが、着々と環境が整備されているのは確かなようだ。
「外国人選手との兼ね合いもありますが、大谷ではないが、清宮は一塁とDHの“二刀流”で育成されることになりそうです。とはいえ、本人が目指す米国には、強打の一塁手がマイナーですらゴロゴロ転がっている。走塁や守備が売りではない日本人野手がメジャースカウトに注目されるには、松井秀喜(43)レベルの高みまで上り詰めなければ、ポスティングでのメジャー入りは難しい。時にサプライズ采配を取る栗山監督だけに、高校時代にも挑戦している外野へのコンバートの可能性もあります」(スポーツライター)
本塁打の高校記録を更新した清宮が、入団1年目に31本塁打を放った清原の新人記録を塗り替えれば、メジャー移籍も現実味を帯びてくるだろう。
ただし、そうした夢を見る前に、プロ球界では多くの誘惑が立ちはだかる。
「ファイターズの選手たちは試合後、札幌ドームから車で10分ほどの場所にある、すすきのの歓楽街に繰り出すことが多い。ネオン街で知り合った極上の美女と結婚した主力選手も複数います。もちろん息抜きは必要ですが、成長していかなければいけない時期に強い刺激が足かせとはならないか。幸い、中田以外の選手はおとなしく、未成年者が酒場を連れ回されるようなことはないはずですが‥‥」(球団関係者)