11月14日、大相撲九州場所3日目となるこの日、横綱の日馬富士が休場することがわかった。日馬富士は場所前、前頭八枚目の貴ノ岩に暴行を働いたことが発覚。それが休場の原因と見られる。
秋巡業中の10月26日、日馬富士は同じくモンゴル出身力士の後輩、貴ノ岩をビール瓶で殴打していた。貴ノ岩は九州場所初日から休場しており、相撲協会には13日に「脳しんとう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間程度」の診断書が提出されている。
「好角家の漫画家、やくみつる氏は『休場理由が釈然としなくて憶測を呼んでいた』と語っています。場所が始まってから明るみに出たところから、依然として隠蔽体質がはびこっていることは否定できないでしょう。日馬富士の行為は傷害事件そのものですからね。このまま横綱としてい続けられるかはもちろん、引退したとしても相撲協会に身を置き続けられるかも疑問です」(芸能ライター)
暴行を働いた者として休場は当然の措置だが、残念に思っているのは大相撲ファンだけではないのではないか、という意見も。
「日馬富士は、歴代の横綱の中でも非常に『金星配給』が多いことで知られています。今場所前までは北の湖の53個に続いて、輪島、貴乃花と並んで39個を配給していました。日馬富士の在位は北の湖の半分以下で、輪島、貴乃花の3分の2以下。それだけ“前頭に負ける”横綱だったのです。実際に、今場所二日目も西前頭筆頭の貴景勝に敗れて金星を配給しています。日馬富士と戦える位置にいた前頭の力士は、突然の休場を残念に思っているかもしれません」(週刊誌記者)
はたしてこの事件、どんな展開を見せるのか。