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日馬富士が「血まみれ暴行」に走った貴ノ岩の「罵声禁句」(2)「モンゴル互助会」に入らず

 貴ノ岩はモンゴルにいる兄に、電話で事の経緯をブチまけた。いわく、

「ビール瓶と素手だけでなく、カラオケマイクやリモコンなどで30発から40発、殴られた。頭のケガは10針縫った。頬が切れて、鼓膜が破れた」

 日馬富士が暴行に及ぶ「ダメ押し」となった「八百長野郎!」という言葉について、相撲協会関係者は、

「一時、モンゴル力士同士の不自然な取組が話題になりました。いわゆる『星の回し合い』ですよ。『ガチンコ』で知られる貴乃花親方が師匠だけに、貴ノ岩はその『モンゴル互助会』に入っていなかった。だからニラまれたんでしょう。『八百長野郎』という罵声は禁句ですよ」

 貴ノ岩は暴行を受けた翌日、貴乃花親方に「照ノ富士と飲みすぎて、階段から転げ落ちて頭を打った」とウソの報告をしたというが、

「その2日後、貴乃花親方の耳に、暴行の情報が入ってきたんです。そこで『日馬富士に殴られたのに、なんで黙ってたの?』と問い詰めると、貴ノ岩が当日の様子を説明したんです」(角界関係者)

 説明を聞いた貴乃花親方は激怒し、10月29日、鳥取県警に被害届を提出した。

 だが、実はこの暴行事件には、不可思議な点が複数、存在する。

 被害届を出したことで、11月2日に鳥取県警から相撲協会に連絡が入った。そこで協会は翌3日に、貴乃花親方と、日馬富士の師匠である伊勢ケ浜親方(57)に電話で事情を聞いた際、両親方とも「よくわからない」と返答。事態を把握していなかった伊勢ケ浜親方はともかく、貴乃花親方の言動は不可解である。

 また、現場にいた白鵬は、

「日馬富士はビール瓶を持ったけど、手から滑り落ちたので、瓶では殴っていない。その後、すぐ自分が止めに入り、外へ連れ出した」

 と証言。貴ノ岩の説明とは食い違いを見せている。

 さらに、出席者から報告を受けたという角界OBによれば、

「ビール瓶ではなく、ウイスキーの瓶で殴った、と聞いている」

 11月5日になって、貴ノ岩は福岡市内の病院に入院。退院後の10日に休場が決定した。「脳震盪、左前頭部裂傷、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」という衝撃的な診断書が提出されたのは、なぜか九州場所2日目の11月13日になってからである。

 これについて、もう一つ不可解な点がある。それだけの診断が出るほどの状態だったにもかかわらず、貴ノ岩は暴行翌日からの巡業に出場して相撲を取っていたことだ。

 世田谷井上病院の井上毅一理事長が解説する。

「これからインフルエンザの季節になりますが、ちょっとした風邪で命を落とすことさえあります。全治2週間というのは、2週間で病院を出てもいいということで、今後どうなるかはわかりません」

 この診断が事実なら、

「貴ノ岩は将来、脳が受けたダメージで、認知症になる心配もあるといいます」(相撲担当記者)

 こうした経緯は全て、外部には公表されないまま進んだ。事が明るみに出たのは、九州場所が3日目を迎えた時だった。

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