篠原涼子が市議会議員役で主演する月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)が、危険水域に突入している。第2話から3回連続で視聴率が7%台に留まっており、この調子では平均6.7%という月9ドラマの過去最低記録すら更新しかねない勢いだ。
通常であれば早期打ち切りも検討される状況だが、運の悪いことに本ドラマはすでに全話が収録済み。このままでは12月25日のクリスマスに最終回を放送するという、最悪パターンが待ち受けている。クリスマスに生き恥をさらすような事態は避けたい。そんな思惑から、フジテレビではある秘策を繰り出す可能性があるというのだ。テレビ誌のライターが指摘する。
「第9話が放送される12月18日に、最終回も一緒に放送してしまうというものです。実は連ドラの最終2話が連続放送になった例はこれまでにも存在します。11年の『スクール!!』(フジテレビ系)は第9話が東日本大震災の影響で中止となり、翌週に最終回と一緒に放送。16年の『お迎えデス。』(日本テレビ系)は熊本地震で放送スタートが1週遅れとなり、最終回は2話分を詰め込んだ2時間SPとなりました。また15年の『HiGH&LOW~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』(日本テレビ系)では第9話がサッカーW杯準決勝の生中継に差し替えられ、翌週が最終回との2話連続放送となったのです」
ただこれらの前例はいずれも、天災やスポーツ中継といった外部要因が原因。それに対して「民衆の敵」が、12月25日の放送を差し替えるとするとその理由が“テレビ局の都合”でしかないのが難点だ。そこで視聴者にも差し替えを納得してもらうため、フジテレビでは第二の秘策を繰り出すかもしれないという。
「月9ドラマの前枠では『痛快TV スカッとジャパン』を放送。同番組のMCを務める内村光良は、大みそかの『紅白歌合戦』(NHK)で総合司会に就任しています。そこで当日の『スカッとジャパン』に紅白出演歌手をゲスト出演させ、勝手に紅白を前祝いする内容にしてして、『民衆の敵』が放送されていた9時以降も使った『2時間スペシャル』にすれば、視聴者も面白がって納得してくれるのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
紅白歌手たちにクリスマスソングを歌ってもらえば、12月25日に特番を放送する意義もあるはず。ここはフジテレビの英断(?)が期待されるところかもしれない。
(金田麻有)