篠原涼子が主演を務めたフジテレビ系ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」が、大惨敗ともいえる低視聴率を記録した。
去る12月25日放送の最終回の平均視聴率は4.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と、月9史上初の“4%台”となるワースト1位を記録。初回から最終回までの10話で一度も二ケタに到達しないまま終了することとなった。
篠原が女性市議を演じた同作だが、敗因はどこにあったのか。
「衆院選の影響で初回放送を一週間遅らせたり、プロ野球のクライマックスシリーズが長引き、放送時間が遅くなったりと、確かに“不運”はありましたが、それを差し引いても酷い数字ですね」と語るのはフジテレビ関係者だ。さらに続けて──。
「ドラマの内容に関して、局内では『シブいところを突いている』という賞賛の声もあったものの、『脚本が薄っぺらい』『現実味に欠ける』といったネガティブな意見が大半でした」
また、「新しい取り組みにチャレンジして失敗するのは仕方ない」と語る同関係者だが、同作の脚本を担当した黒沢久子氏に関して「どうしても納得のいかない部分がある」と憤りを露わにするのだ。
いったい、納得のいかない部分とは?
「彼女は『民衆の敵』について聞かれたスポーツ紙のインタビューで『9人の人に嫌われても1人の人に大好きだと言われる番組があってもいいんじゃない?』と最終回直前に語っているんですが、これは低視聴率を居直った『視聴率放棄』の大暴言。インタビューを一読して、携わっている役者やスタッフのことを思い腸が煮えくり返る思いでした」(前出・フジ関係者)
そして、結局、実際は10人中1人にすら視聴されないまま伝説の惨敗ドラマが終了したのであった。
(白川健一)