今、ムロツヨシの株が急上昇中なのだという。すでに人気の彼が、いったいなぜ改めて注目されているのだろうか?
「『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で知られる火曜ドラマでですよ。現在1月クールは、吉岡里帆の連ドラ初主演作『きみが心に棲みついた』が放映されているのですが、これがまたとにかく不評。3話目は8.4%。これまでの平均でも8.7%。吉岡人気に当て込んで主演に抜擢したTBSも肩を落としていることでしょう」(芸能ライター)
吉岡が演じるアンダーウエアメーカー勤務の小川今日子という役柄は、幼いころから吃音に悩まされ、自己評価の低い女性。他人に流され、言いなりになってきた暗い過去を持つ。愛してほしいがゆえに、大学時代に知り合い、トラウマを負わされた先輩・星名漣(向井理)と再会してもなお、彼に付き従ってしまうという難しい役を演じているのだが、彼女の演技力のせいか、そもそも役柄に難があるのか、視聴者からは「イライラする」と言われるなど、共感を呼んでいないのだ。
「向井演じる星名も、今日子に何度も暴言を吐いたり、ストールで首を締めあげたり、命令だと言ってアンダーウエア姿のままブランドの発表会に登場させたりと、どこまでも不快な役なのです。ネットでは『もう見ていられない』『胸糞ドラマ』という意見が圧倒的」(前出・芸能ライター)
そんな中、本編とは今のところ直接関わりのない漫画家・スズキ次郎を演じているのがムロツヨシ。今日子が恋い慕う漫画編集者・吉崎幸次郎(桐谷健太)とともに、彼女の勤めるアンダーウエアメーカーに取材しに行くなどしているのだが、心を病んでしまっている登場人物が多い本作の中で唯一、まともなキャラなのだ。
「視聴者は、ムロが画面に現れるたびに救われているそうで、『ムロが心に棲みついた』『ムロさんだけがオアシス』『ムロさんを見るためだけにこのドラマ見ている』という意見も多数見られます。かつて同じ枠で放送されていた黒木華主演の『重版出来!』では漫画のアシスタントもしていましたから一歩“成長”したということになりますが、いずれにしても彼をメインにしたドラマを作ったほうが今より数字が取れるのでは?」(前出・芸能ライター)
今後、「きみ棲み」の視聴率は吉岡が下げ続け、それをムロが押し戻す、という構図になるのかも。
(魚住新司)