男子フィギュアスケートでは、羽生結弦(23)に宇野昌磨(20)が迫る。ほぼ間違いなく、米代表のネイサン・チェンとで三つ巴になりそうだ。
本命・羽生の不安要素は、昨年11月に痛めた右足の状態と試合勘不足だが‥‥。
「試合に出たがる羽生を何とか説得し、12月のGPファイナルや全日本選手権を欠場させて休養に充てたことで完調が近い。羽生はジュニア時代からケガやリタイアの多かった選手で、逆に言えば短期間でトップギアを入れることに慣れている。試合勘は問題ないでしょう」(連盟関係者)
国民の注目度が高いスキージャンプ。高梨沙羅について、専門誌「月刊スキーグラフィック」編集部が解説する。
「連敗は高梨の実力が衰えたわけではなく、連勝を重ねる高梨に対し各国が研究・分析を重ねた結果、ノルウェーのルンビ、ドイツのアルトハウスの2選手が急激に伸びてきたためです。ただ、高梨も常に表彰台には絡んでいるし、自然の中での一発勝負ですから上がコケることも想定できる。金を含めメダルの可能性は非常に高いと思います」
ジャンプとクロスカントリーで競うノルディック複合では、渡部暁斗(29)に、折山氏が太鼓判を押す。
「今季はすでにシーズン4勝で、平昌ではノーマルヒルとラージヒルの2冠も狙えます。近年は特にクロカンの成績がよくなってきた。クロカンは、他国のライバル選手と時に助け合って走ることがキーになりますが、相手のマークに入るだけの強豪選手になったことで、逆に走りやすくなった、という面もあるでしょう」
スキー関係者も「荻原健司以来現れなかった、W杯で勝てる選手」と大きな期待を寄せているという。
ここにあげた選手だけでも、冬季獲得メダル数で過去最多だった長野五輪「10個」の更新は間違いなし。各氏オススメの、その他の有望なメダル候補を含めれば、厳しめに見積もっても「20個」前後の獲得数が見込めよう。期間中は日本中のそこかしこで歓声が上がり続けるに違いない。