いよいよ始まった平昌五輪。気になる日本選手の中で、すい星のごとく現れたフィギュアスケートの坂本花織選手も、注目すべき選手の1人と言えるだろう。
坂本選手は今シーズンGPシリーズデビュー。昨年、世界選手権に派遣された樋口新葉選手に勝って五輪代表になると予想できた人は多くなかったはずだ。
「坂本選手はGPシリーズ初参戦のロステレコム杯は5位に終わるも、2戦目のアメリカ大会で2位、全日本選手権で2位、四大陸選手権で優勝と、試合を重ねるごとに勢いを増しています。五輪代表に選ばれたのは、この勢いと度胸のよさが大きな要因だったとも言われています」(スポーツライター)
とはいえ、シニアデビューという勢いで、五輪の表彰台にまでたどりつくことは、はたして可能なのか。
「どんなスポーツでもその時に勢いのある選手が勢いのまま好成績を収めることは少なくありません。そして、本命と目された選手がメダルを逃すこともまた、競技を問わず珍しいことではありません。実績ではロシアのメドベージェワ選手やザギトワ選手には及ばないかもしれませんが、勢いづいた坂本選手なら、何かやってくれるかもしれません。鈴木明子氏も坂本選手については『個性を存分に出すことができたらメダルを期待できる』と語っていますからね」(前出・スポーツライター)
2月4日、日本選手団の本隊が韓国の平昌近郊の襄陽国際空港に到着。取材を受けたが、公式スーツが似合っているという報道陣に対し、坂本選手は「イエーイ」とご満悦。大会に向けても「今はもう勢いしかないので、ズバズバ行きたい」とコメントしている。
その物怖じしない図太い神経で思い切った演技を披露できれば、きっといい結果が待っているはずだ。
(芝公子)