オードリー・春日俊彰の東大受験計画が、夢半ばにして頓挫した。2月8日放送の「得する人損する人」(日本テレビ系)で春日は、センター試験の結果を発表。成績は900点満点中448点だったが、春日が志望する東京大学の文科一類は第1段階選抜の合格最低点(足切りライン)が582点だったため、あえなく“予選敗退”の結果に終わったのである。番組で公開された春日の成績は、得点率の高いほうから国語148点(200点満点)、地理B66点(100点満点)、生物基礎30点(50点満点)、日本史B51点(100点満点)、地学基礎25点(50点満点)、英語76点(200点満点)、数学IA32点(100点満点)、数学IIB20点(100点満点)。この成績について大学受験に詳しいライターが解説する。
「平均点を唯一超えた国語は偏差値62.4で、なかなか優秀な数字です。その一方でワースト3のほうは英語が38.4、数学IIBが36.2、数学IAが34.0と絶望的な数字ばかり。これでは東大はおろか、ほとんどの国公立大学で合格はおぼつかないでしょう。そんな春日の成績はまさに大学受験の現実を反映していますね。国語や地理では一般生活で得た知識を活用すればある程度の点数が見込めるのに対し、英語や数学では基礎を固めないことには応用問題を解くことは不可能。逆に言えば英語や数学が必須の学部では、数カ月程度の受験勉強で合格することはほとんど無理なのです」
今回は残念な結果に終わったが春日は少々意外だが日本大学商学部出身の大卒芸人。日大二高を卒業しているが、内部進学に必要な評定点が足りず、3カ月間の受験勉強で一般入試に合格したという。それでも今は、センター試験で英語の偏差値が40未満だったわけで、基礎学力の維持がいかに大変かわかろうというもの。そんなふうに春日がセンター試験で惨敗する一方、無謀にも青山学院大学挑戦をブチあげてきたのが田村淳だ。2月8日には、前日に実施された「全学部日程」の受験を終えたとツイート。現代文と日本史は手応えがあり、英語も初めて時間内に解き終えたと報告している。今後は個別学部の受験に挑んでいくが、前出のライターが続ける。
「現代文と日本史に『手応えあり』というのは、すでに説明したようにこれらの科目は一般知識をベースにある程度の点数が見込めるので、ある意味当たり前。この二科目ですらおぼつかないようであれば、そもそも受験自体が無謀すぎます。そして英語についても『解き終えた』と主張していますが、はっきり言って青学の長文読解や英作文がたった100日足らずの受験勉強でクリアできるはずがありません。大卒の春日でさえ国語は平均点以上をクリアし、英語は惨敗だったのですから、田村の受験結果も推して知るべきでしょう」
社会人が学び直すことの重要性を旗頭にしている田村。みずからの受験をテレビ番組にしていることについては「受験を企画にするのは結果だけだと伝わらないことが多い」と言い訳しているが、無謀な受験を見世物にしたうえで全敗した時に、いったい何が伝わるというのだろうか。今回の受験企画をどう総括するつもりなのか、今から行く末が危ぶまれるところだ。
(金田麻有)