共産党の小池晃書記局長は、日本維新の会の馬場伸幸代表が7月23日のインターネット番組で、共産党について「日本からなくなったらいい政党だ」と発言したことに猛反発した。翌日の記者会見で「看過できず、断じて許すわけにはいかない。撤回を求める」と語気を強める小池氏だが、足元ではとんでもない事件が起きている。元共産党区議団幹事長の板橋いたる氏は、次のようにツイートした。
「ススキノでの殺人事件の容疑者と日本共産党が繋がりました。北海道選管が令和2年11月27日に公表した収支報告書によれば、逮捕された田村修医師が日本共産党札幌東地区委員会に8万6千円を寄付しています。党員である可能性も高く、共産党の説明が求められます」
これは札幌ススキノのホテルで、頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件を指す。捜査本部は7月24日に、死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで、札幌市厚別区に住む職業不詳、田村瑠奈容疑者と、父親で医師の田村修容疑者を逮捕。25日には母親の田村浩子容疑者も逮捕した。
修容疑者は「医療9条の会」に参加しており、同会のパンフレットによると、田村容疑者は精神科医で、1988年に旭川医科大学を卒業後、過労死をはじめとする職場のメンタルヘルス問題、ホームレス問題などに取り組み、「包摂する社会」づくりに取り組んできた。
修容疑者が勤務する勤医協中央病院は共産党系の病院とされるが「私どももまったく事情がわからない状況で、報道されている内容以外に情報がなく、ただ驚いているところですが、警察の捜査に協力してまいる所存です」とコメントを出すのみ。
社会を揺るがす大きな事件であるが、小池書記局長は「党には関係ありません」というスタンスで臨むのだろうか。板橋氏が言うように「説明が求められる」だろう。