阪神タイガースの悩める助っ人シェルドン・ノイジーがいよいよ、虎党から見限られようとしている。
広島、DeNA、巨人との優勝争いが佳境にさしかかっていく中、得点力アップは欠かせない。ところがクリーンアップを任されている3番ノイジーの本塁打は、わずか5本で、打率2割3分2厘、30打点と惨憺たる成績だ(7月24日時点)。ファンからは「打順を下げろ」「ノイジーはもう使うな」「前川右京や小野寺暖をレフトに」といった抗議が飛び出す事態になっている。
「考えすぎる性格なので積極的にスイングできず、追い込まれてから難しい球を当てにいき、凡退を繰り返しています」
とノイジーをおもんぱかるのは球団関係者だが、悲観的な言葉ばかりが出てくる。
「日本投手の変化球についていけず、自分のスイングができていません。広角に打てるという触れ込みだったのに、確実性が上がらない。岡田彰布監督はもうしばらく様子を見るようですが、いつまで我慢できるか…」
昨オフ、ジェフリー・マルテとメル・ロハス・ジュニアを退団させ、年俸1億8000万円の大金をつぎ込んで獲得したのがノイジーだったのだが、
「在阪メディアの中には、阪神が使っているエージェントが悪いといった意見や、駐米スカウトのアンディ・シーツ氏の責任を問う声も上がっています。ここのところ、阪神の野手助っ人はハズレばかりで、批判される球団フロントはアタマが痛いところでしょう。ボーアやソラーテ、ヘイグ、ナバーロ、ロジャース、キャンベル、ロサリオと、名前を挙げればキリがありません。新外国人獲得の方法を考え直す時期にきているのかもしれません」(在阪スポーツ紙デスク)
岡田阪神の命運を握るノイジーは、覚醒しないまま終わってしまうのか。