ファンが待ちに待った“雑草魂”が帰ってきた。
3月9日、大リーグ・カブスからFAとなっていた上原浩治が、古巣・巨人との契約を締結させた。
当サイトでも以前報じたように、上原と読売巨人軍の間にはかなりの“出戻りし難い”確執があっただけに、上原の「逆転復帰」には、喜びと共に驚きの声も多い。
「巨人は、シーズン中にもかかわらずFA権を取得するなり『メジャー宣言』して球団を出ていったことに対して、断固たる態度だったと聞いています。時間が経過し、当時の首脳陣がほとんど残っていなかったとしても、まさか獲得するとは思いませんでした」(スポーツライター)
会見で上原は、実に正直に復帰の経緯を「正直なところ、メジャーでのオファーを待っていたが、いい話がなく迷っていたところにジャイアンツからの話をもらった」と、純粋に「野球を続けたい」という気持ちが勝ったことを話している。
「巨人の思惑を察するに『広島の黒田博樹復帰の成功』がチラついたのではないか、と。そもそも、“他球団に行って活躍されたらたまったものではない”という意味で、国内他球団への復帰は阻止したいという“社風”もあったかも知れませんが、それ以上に、広島における“黒田帰還”による影響のような効果をもくろんだように思えてなりません。誰よりも練習する最年長の背中を見て選手たちは発奮し、高年俸を蹴って宣言通りに帰ってきた“男気”がファンの胸を打った。生え抜き育成が順調とは言えない巨人にとって、上原の姿は確実にいい影響を及ぼすでしょう。再び、東京ドームのマウンドに立つ上原に、涙するファンも多いことは想像に難くないですよ」(前出・スポーツライター)
黒田が広島に復帰した2015年こそ4位に終わっているが、翌、16年、17年と2年連続でシーズン1位という結果が出ている。果たして、巨人は上原効果でチームを変えることができるだろうか?