11月16日、大みそか恒例の音楽番組「第73回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表された。
主な顔ぶれは、23年中の解散が発表された平野紫耀擁する「King&Prince」、今年1月に公開された映画「コンフィデンスマンJP英雄編」の主題歌や、人気漫画「SPY×FAMILY」のテレビアニメのオープニングテーマを担当した「Official髭男dism」など、話題のアーティストが目白押しだった。
そんな中、女性5人組の「LE SSERAFIM」、女性6人組の「IVE」、男性11人組の「JO1」が初出場を決めた。この3組はいずれも韓国出身のグループだ。他にも「TWICE」と「NiziU」が加わり、計5組の韓国グループが出場することになった。この選出に、ベテランの芸能ライターはアキレ顔だ。
「11年にも『東方神起』『KARA』『少女時代』の3組が選出されて、かなり多いなあと思ったものですが、5組はいくらなんでも、という気がしてなりません。中には、『知らない韓国アイドルを見るために受信料を払っているわけではない!』という声も散見されています。そのため、今回の韓国グループ勢の増強は、視聴率アップはもちろんですが、契約数を増やすためのNHKの施策の一環という見方も出ているんです」
確かにNHKが10月に発表した「2022年度第2四半期業務報告」によれば、9月時点での2022年契約総数は4135万件で、昨年比で19.8万件の減少となっている。
「著しい契約数の減少を取り戻すため、NHKは若年層の視聴者を開拓したいと考えています。ただ、『今年はぜひ見たい』と紅白に期待を寄せるK-POP好きの若者がいることも事実ですが、彼らが『お金を払ってまで紅白を見たいか』と問われれば、首をひねる者も多いでしょうね」(ネットウォッチャー)
若年層は、とっくの昔にテレビから離れている。若年層を囲い込むために韓国グループを招集したとしても、それが契約数増につながるかといえば、はなはだ疑問なのである。
(所ひで/ユーチューブライター)