週刊文春により不貞疑惑が報じられた高橋由美子。3月15日の「バイキング」(フジテレビ系)では、文春の記者が直撃取材した際に「私もっといろいろやってっから!」と激高するシーンが放送され、視聴者を驚かせている。
その高橋は「篤姫」や「花燃ゆ」などのNHK大河ドラマにも出演し、「ショムニ」シリーズ(フジテレビ)ではツッコミ役のOLを務めるなど、ベテラン女優として知られている。だが44歳となった今、若かりし頃は人気絶頂のアイドルだったことを知らない視聴者も増えているようだ。
「88年に芸能界入りした高橋は、90年にシングル『Step by Step』にてアイドルデビュー。99年のアイドル活動休止までに24枚のシングルと3枚のアルバムをリリースし、13thシングルの『友達でいいから』は40万枚近くを売り上げています。当時は握手会などありませんから、実際に購入したファンが40万人いた計算。その人気は現在のAKB48やももいろクローバーZを凌駕していたと言っても過言ではないでしょう」(アイドル誌編集者)
高橋が活躍した90年代は「アイドル冬の時代」と呼ばれていた。80年代には松田聖子や中森明菜といったソロアイドルが活躍し、後期にはおニャン子クラブが現代に連なるグループアイドルのひな型となるも、90年代に入るとWinkのような大人っぽいデュオや、SPEEDのようなアーティスト志向のユニットが人気を博し、旧来型のアイドルはほぼ絶滅危惧種に。そのなか孤軍奮闘していた高橋は「20世紀最後の正統派アイドル」と呼ばれていたのである。
「94年にはドラマ『南くんの恋人』(テレビ朝日系)に主演し平均視聴率15.6%のスマッシュヒットに。95年の『最高の恋人』(同)ではSMAPの稲垣吾郎とダブル主演も果たしています。当時の若者には高橋のファンクラブに入っていたという人も少なくありません。彼女が90年代のアイドル文化を支えていたのは間違いないでしょう」(前出・アイドル誌編集者)
99年のアイドル活動休止後はドラマや舞台に活動の軸足を移したが、高橋と同世代のファンにとっては「永遠のアイドル」のはず。それゆえ今回の不貞相手と噂される40代実業家にとっては「あのアイドルと交際している!」ことがたまらないモチベーションになっていたのかもしれない。
(金田麻有)