リオネル・メッシか、それともクリスティアーノ・ロナウドか…。
世界最高フットボーラーの座を巡り、長年にわたり議論の的となってきた2人のスーパースターだが、ことキャプテンシーという観点においては後者がリードしているのかもしれない。
3月28日、ホルヘ・サンパオリ監督率いるアルゼンチン代表は、アウェイで“無敵艦隊”スペイン代表チームとの国際親善試合に臨むと、イスコ・アラルコンのハットトリックやジエゴ・コスタらの活躍により、1-6でまさかの完敗。
エースのメッシがハムストリングの負傷により欠場したとはいえ、この大敗はアルゼンチンにとって屈辱的なものとなっただろう。
「しかし、スペイン紙MARCAが注目したのは、観客席から試合観戦していたメッシが、最後までそのゲームを見ずに途中退席したことでした。母国の代表チームが完成度の高いスペイン代表に惨敗する姿を見たくなかったのか、ゲーム終了10分前にスタジアム内へと姿を消しています」(スポーツライター)
ネット上では、メッシのこの振る舞いを2年前に開催されたユーロ2016大会決勝におけるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの姿勢と比較し、「ロナウドは足を引きずりながらチームメイトを鼓舞したのにメッシは試合すら見ないのか」「ロナウドとメッシの中身の差が出たな」「試合に出てなくても一緒に戦う。メッシはこれを理解していない」「メッシには思いやりがないのか?」「彼は仲間の頑張る姿を見るべきだ」などと糾弾。
ピッチ外から仲間へ檄を飛ばし、12人目の選手として共闘した当時のロナウドと、途中退席したメッシには大きな差があると感じているようだ。
「とはいえ、MARCA紙が記事内で指摘するように、メッシが退席したのは一足早くドレッシングルームへと向かい、奮闘を終えた選手らを出迎えるためだったのではないかとも考えられますが…」(前出・スポーツライター)
いずれにしても、このような些細な一挙手一投足がすぐさまライバルとの比較論にまで発展してしまうのはスーパースターの宿命と言えるかもしれない。
(ジェイコヴ)