昨年12月3日のライブを最後に活動を自粛していた「ゲスの極み乙女。」が、発売延期になっていたアルバム「達磨林檎」を5月10日にリリース。同日にZepp東京にて発売記念ライブを行なうことが3月31日に発表された。
この報せに一部のゲス極ファンからは歓迎の声があがっているものの、世間の大多数は否定的な反応を示している。なかには「ノンスタイルは許すけどお前はダメだ!」という声もあり、活動自粛に繋がる不祥事をしでかしたボーカル・川谷絵音へのアレルギーには根強いものがあるようだ。芸能ライターもこう眉をひそめる。
「川谷はいまだに、活動自粛の原因となった未成年女性タレントとの飲酒について公の場で発言していません。つまり“禊”をまったく済ませていないのに、素知らぬ顔で表舞台に復帰することは道義的に許されないことでしょう。その姿は当て逃げ事故で号泣謝罪を開いたノンスタイル井上裕介とは真逆で、このままではライブはできてもテレビなどのメディアに登場することは世間が許さないでしょうね」
その一方で、今回の活動再開に際してはゲス極サイドならではの計算があると指摘するのは、音楽業界の事情に詳しいライターだ。
「音楽業界では法律違反の薬物事件から復帰を果たしたアーティストも珍しくなく、一般的なタレントに比べて復活へのハードルが低いのは明らか。しかもテレビに出ることなく人気を維持することもできるので、今後はライブを中心に活動を続ける可能性もありそうです。ライブ会場にはファンしか来ませんから、批判にさらされることもないですしね」
確かに楽曲も歌詞も小難しいゲス極は、テレビで一般受けするバンドではないかもしれない。しかし未だ果たされぬ道義的な責任に関しては、今後も世間からの厳しい声が続いていきそうだ。
(金田麻有)